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外国市場/為替 2025/09/29 18:42 一覧へ

29日の香港市場概況:ハンセン指数は3日ぶり反発、米利下げ観測などを好感

*18:42JST 29日の香港市場概況:ハンセン指数は3日ぶり反発、米利下げ観測などを好感 週明け29日の香港市場は3日ぶりに反発。主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比494.68ポイント(1.89%)高の26622.88ポイントで引けた。本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も151.02ポイント(1.62%)高の9454.12ポイントと反発した。

米利下げ観測や米国の景気判断指標の安定を材料に下支えされた。また、中国当局の過剰な価格競争の抑制策に効果がみられているとの指摘も投資家心理にプラスに働いた。他方、米国政府資金繰り懸念や地政学リスクが不透明感を残したため、上値追いは慎重な展開となった。それでも全体需給は買い優勢で、ハンセン指数は反発して引けた。

ハンセン指数の構成銘柄では、教育・医療・素材関連を中心に買いが入った。新東方教育科技(09901/HK)が7.9%高、紫金鉱業(02899/HK)が5.9%高、アリババヘルス(0241/HK)が5.3%高といった銘柄が上昇した。米利下げ観測に加え、中国当局の経済支援策継続への期待が背景にあり、景気敏感株を中心に買い安心感が広がった。

半面、テクノロジー関連株の一角が下落した。小米集団(01810/HK)が2.0%安、理想汽車(02015/HK)が1.6%安、ポップマート(09992/HK)が1.6%安といった成長株が軟調だった。米長期金利の高止まりや、テクノロジー分野への資金流入の一服感が圧迫要因となった。さらに、前週末までの大幅高に伴う利益確定売りも重なった。

また、保険・金融関連も一部で調整が入った。中國銀行(香港)(02388/HK)が1.1%安、ハンセン銀行(0011/HK)が 0.7%安、香港電訊(06823/HK)が0.6%安などが下げた。中国本土での金利政策への不透明感や、香港域内の預金流動性に関する警戒感が背景にあったとの見方がある。その他、通信や公益株の一部にも売りが波及した。

本土市場は3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.90%高の3862.53ポイントで取引を終了した。証券が高い。産金・非鉄、ハイテク、不動産、インフラ関連、医薬、公益、保険なども買われた。半面、銀行は安い。エネルギー、運輸も売られた。

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