概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は3日ぶり反落、利益確定売りが優勢
*10:19JST 概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は3日ぶり反落、利益確定売りが優勢
【ブラジル】ボベスパ指数 123863.50 +0.29%
12日のブラジル株式市場は3日ぶりに反発。主要株価指数のボベスパ指数は前日比0.29%(356.15ポイント)高の123863.50で引けた。日中の取引レンジは122,969.29-124,048.45となった。
後半はマイナス圏に転落する場面もあったが、その後は再び買い戻された。原油価格の上昇が資源セクターの物色手掛かり。また、通貨レアル高の進行もブラジル株の支援材料となった。一方、指数の上値は重い。米通商政策への警戒感が引き続き嫌気されたほか、インフレ率の加速も金融緩和への期待感を後退させた。2月の拡大消費者物価指数(IPCA)は5.06%となり、前月の4.56%を上回った。
【ロシア】MOEX指数 3183.97 -0.53%
12日のロシア株式市場は3日ぶりに反落。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比0.53%(16.98ポイント)安の3183.97となった。日中の取引レンジは3160.01-3194.93となった。
売りが先行した後はマイナス圏で一進一退の展開を示した。最近の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売りが優勢。また、米国の関税政策への警戒感も引き続き圧迫材料となった。ほかに、ウクライナの無人機がロシア首都モスクワに対して過去最大の攻撃をしたことが引き続き圧迫材料となった。一方、指数の下値は限定的。原油価格の上昇などが指数をサポートした。
【インド】SENSEX指数 74029.76 -0.10%
12日のインドSENSEX指数は弱含み。前日比72.56ポイント安(-0.10%)の74029.76、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同27.40ポイント安(-0.12%)の22470.50で取引を終えた。
中盤は下げ幅を拡大させる場面もあったが、その後は再び買い戻された。外国人投資家(FII)の売り継続が圧迫材料。FIIはこの日まで15日連続の売り越しとなった。また、米関税政策への警戒感なども引き続き懸念材料となった。
【中国本土】上海総合指数 3371.92 -0.23%
12日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比7.90ポイント安(-0.23%)の3371.92ポイントと反落した。
投資家の慎重スタンスが改めて強まる流れ。「トランプ関税」に端を発した貿易戦争で、世界経済に下押し圧力がかかると不安視されている。トランプ米政権は12日午前0時(米東部時間)、鉄鋼・アルミニウム製品などへの25%追加関税を全ての貿易相手国に発動した。ただ、下値は限定的。中国の政策に対する期待感が支えとなっている。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が11日に閉幕し、今後は具体的な景気支援策が発表される見通しだ。指数はプラス圏で推移する場面もみられている。
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