WACUL Research Memo(2):デジタルマーケティング領域のソリューションを一気通貫で支援
*12:02JST WACUL Research Memo(2):デジタルマーケティング領域のソリューションを一気通貫で支援
■会社概要
1. 会社概要
WACUL<4173>は、企業のデジタルマーケティング領域を中心として、AIやビッグデータを活用して戦略の設計から運用の支援まで一気通貫で支援するサービスを提供している。主要サービスは、Webサイトのアクセス解析データを基に、自動で課題発見及び改善提案を行う自社プロダクト「AIアナリスト」である。また、マーケティング施策の企画から実行までを伴走型で支援を行うコンサルティングサービスや、マーケティング業界に特化した人材マッチングサービスなども併せて展開している。
2. 沿革
同社は2010年9月に設立され、デジタルマーケティングにおけるコンサルティング事業を開始した2014年8月にアクセス解析データ分析レポートサービス「Sure!」のベータ版をリリースし、2015年11月にその後継版であり、同社の現在の主力サービスであるアクセス解析・改善提案サービス「AIアナリスト」の正式版をリリースした。
2018年4月には「AIアナリスト」のユーザーが累計2万サイトを突破し、国内トップクラスのマーケティング支援SaaS(Software as a Service:提供者側で稼働しているソフトウェアをインターネットなどのネットワーク経由で利用するサービス)としての地位を確立した。その後、2019年1月にはコンテンツマーケティングサービス「AIアナリストSEO」、自動広告運用サービス「AIアナリストAD」の提供を開始し、自社サービスのラインナップを拡充した。
2021年2月に東京証券取引所(以下、東証)マザーズ市場(現 東証グロース市場)に上場した後、同年12月にフリーランスマーケータ向け人材マッチングサービス「Marketer Agent」、2022年11月にマーケター特化型転職サービス「Marketer Agent 転職」を提供開始し、業容を拡大した。また、2024年7月にはCRMツールの設計・構築・運用に強みを持つハンドレッド社と資本業務提携を締結し、第三者割当増資によりハンドレッド社の株式を36.78%保有しており、CRM領域において協業を進めている。
同社は単なるITツール提供に留まらず、顧客のマーケティング体制の構築から施策実行に至るまでワンストップで支援しており、定量的な成果創出にこだわった事業運営を行っている。今後もデジタルマーケティング領域においてさらなる事業拡大を目指している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林拓馬)
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