NY株式:NYダウは300ドル高、通商協議の進展や減税に期待
*05:35JST NY株式:NYダウは300ドル高、通商協議の進展や減税に期待
米国株式市場は上昇。ダウ平均は300.03ドル高の40527.62ドル、ナスダックは95.19ポイント高の17461.32で取引を終了した。
関税を巡る不透明感に寄り付き後、まちまち。その後もJOLT求人件数や消費者信頼感指数が予想以上に悪化したため成長減速を警戒した売りに伸び悩んだ。ベッセント財務長官が今後数週間で17か国との会合を予定しており、通商交渉が進展していることを明かにしたほか、商務長官がインタビューで最初の貿易協定を巡り相手国の首相、議会の承認待ちであることを明らかにし貿易摩擦への懸念が緩和し、買戻しが優勢となり、相場は上昇に転じた。終盤にかけ、トランプ大統領も国民の税負担を軽減すると減税策成立を公約し、上げ幅を拡大し、終了。セクター別では自動車・自動車部品、各種金融が上昇、不動産管理・開発が下落した。
テクノロジー会社のハネウェル・インターナショナル(HON)は第1四半期の調整後1株当たり利益や第2四半期の見通しも関税の影響を相殺し予想を上回り、上昇。銀行のウェルズファーゴ(WFC)は新たに400億ドル規模の自社株買い計画を発表し、上昇した。ヘルスケアソフトウエアソリューション会社のヒムズ&ハーズ・ヘルス(HIMS)はデンマークの製薬会社、ノボ・ノルディクスと協力し肥満治療薬「ウゴービ」を手頃な価格で提供するサービスを発表し、上昇。
塗料会社のシャーウィン・ウィリアムズ(SHW)は第1四半期の調整後の1株当たり利益が予想を上回ったほか、通期の見通しを維持し、上昇。自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)は第1四半期決算で減益を発表、さらに、トランプ政権の関税策を受けた先行き不透明で通期見通しを撤回、アナリスト向け説明会を延期したほか、自社株買い計画を停止したため下落。
コーヒーチェーンのスターバックス(SBUX)は取引終了後に決算を発表。1株利益が予想を下回り、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
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