米国株見通し:下げ渋りか、主力銀行の好業績に期待
*13:31JST 米国株見通し:下げ渋りか、主力銀行の好業績に期待
(13時30分現在)
S&P500先物 5,314.75(+12.75)
ナスダック100先物 18,532.25(+47.75)
米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅高、NYダウ先物は35ドル高。急激な下げは一服し、本日の米株式市場はやや買い先行となりそうだ。
10日の主要3指数は急反落。取引中盤に売り一巡も水準を大きく切り下げ、ダウは1014ドル安の39593ドルと再び40000ドルを割り込んだ。トランプ政権は対米報復を決定していない貿易相手国を対象に、一部関税引き上げ措置を90日間停止の方針を打ち出した。しかし、中国に対しては逆に関税を強化し、貿易戦争激化を懸念した売りが先行。消費者物価指数(CPI)の鈍化でスタグフレーション懸念は一服も、市場センチメントの悪化が続いた。
下げ渋りか。トランプ政権は関税引き上げの一部猶予を決定しても、投資家心理は改善せず、売りに押される展開が続きそうだ。今晩発表の生産者物価指数(PPI)は加速が予想され、企業による今後の価格転嫁の可能性からスタグフレーション懸念による売りも出やすい。前日大幅安により値頃感から買戻しが期待されるものの、想定内にとどまる見通し。一方、JPモルガン・チェースやモルガン・スタンレーの四半期決算が堅調なら相場を支える手がかりとなろう。
<TY>