18日の米国市場ダイジェスト:NYダウは260ドル安、FOMC待ち
*07:47JST 18日の米国市場ダイジェスト:NYダウは260ドル安、FOMC待ち
■NY株式:NYダウは260ドル安、FOMC待ち
米国株式市場は反落。ダウ平均は260.32ドル安の41581.31ドル、ナスダックは304.54ポイント安の17504.12で取引を終了した。
経済への不透明感が根強くハイテクを中心に手仕舞い売りが続き寄り付き後、下落。連邦準備制度理事会(FRB)が本日から明日にかけ開催している連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を控えた調整売りも見られ、続落した。ドイツ連邦議会が財政規律を緩和する憲法改正案を可決し経済成長の回復と防衛のための支出拡大に向けた方針転換を受け、投資資金が欧州に流出するとの見解も手伝い、売りが一段と加速。その後、米露首脳協議でロシアがウクライナのインフラ施設攻撃を制限することで合意したとの報道で、下げ止まり、終了。セクター別で不動産管理・開発、食・生活必需品小売が上昇した一方、自動車・自動車部品が下落した。
高級電気自動車(EV)メーカーのルーシッド・グループ(LCID)はアナリストが新指導者のもと、他社との提携を通し同社の潜在的な人工知能(AI)技術戦略が期待されると投資判断を引き上げ、上昇。同業テスラ(TSLA)は中国の競合、BYDが充電時間を大幅に短縮するEVを発表し、競争激化を警戒し下落した。半導体のエヌビディア(NVDA)は年次開発者会議「gtc 2025」で最高経営責任者(CEO)の基調演説が続く中、発表製品がすでに織り込み済みで新たな情報がなく失望感から続落。
バイオ医薬品会社のせレプタ・セラピューティックス(SPRT)は同社開発の遺伝子治療「エレビジス」で治療を受けていたデュシェンヌ型筋ジストロフィー患者の死亡で、売られた。ソーシャルネットワーク・プラットフォームを提供するレディット(RDDT)はアルファベット(GOOG)傘下の検索会社グーグルとの提携強化との報が古い情報であることが明かになり、売り戻された。
ベッセント財務長官はインタビューで、各国は4月2日に相互関税の税率を知ることになると明らかにした。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:欧州財政拡大による景気回復への期待でユーロ買い強まる
18日のニューヨーク外為市場でドル・円は149円93銭まで上昇後、149円10銭まで下落し、149円30銭で引けた。米2月住宅着工件数や輸入物価指数、鉱工業生産指数が予想を上回り、長期金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。その後、米20年債入札の好調な結果を受けて、金利低下に伴いドル売りに転じた。
ユーロ・ドルは1.0893ドルへ下落後、1.0952ドルまで上昇し、1.0944ドルで引けた。ドイツ下院が大型財政出動を可能にする憲法改正案を可決したため、国防・インフラ支出拡大による景気回復期待にユーロ買いが続いた。ユーロ・円は163円65銭から163円00銭まで下落した。ポンド・ドルは1.2952ドルまで下落後、1.3010ドルまで上昇。ドル・スイスは0.8806フランから0.8759フランまで下落した。
■NY原油:反落で66.90ドル、利食い売りが入る
NY原油先物4月限は反落(NYMEX原油4月限終値:66.90 ↓0.68)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は、前営業日比-0.68ドル(-1.01%)の66.90ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは66.73ドル-68.72ドル。米国経済の減速が警戒され、利食い売りが入ったようだ。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 41.65ドル +0.21ドル(+0.50%)
モルガン・スタンレー(MS) 118.11ドル +0.15ドル(+0.12%)
ゴールドマン・サックス(GS)551.78ドル +0.44ドル(+0.07%)
インテル(INTC) 25.92ドル +0.23ドル(+0.89%)
アップル(AAPL) 212.69ドル -1.31ドル(-0.61%)
アルファベット(GOOG) 162.67ドル -3.90ドル(-2.34%)
メタ(META) 582.36ドル -22.54ドル(-3.72%)
キャタピラー(CAT) 336.71ドル -5.93ドル(-1.73%)
アルコア(AA) 33.97ドル -0.82ドル(-2.35%)
ウォルマート(WMT) 85.59ドル -1.87ドル(-2.13%)
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