NY株式:NYダウは485ドル高、景気悪化や関税懸念が後退
*06:44JST NY株式:NYダウは485ドル高、景気悪化や関税懸念が後退
米国株式市場は反発。ダウ平均は485.60ドル高の43006.59ドル、ナスダックは267.57ポイント高の18552.73で取引を終了した。
中国の景気支援策や利下げ期待を受けた買いに寄り付き後、上昇。民間部門の雇用者の伸びが予想を下回ったものの、ISM非製造業景況指数やサービス業PMIが予想を上回り、消費や景気悪化への警戒感が後退し、続伸した。さらに、トランプ政権がカナダ、メキシコ関税を巡り自動車を1カ月適用除外すると発表したため警戒感が一段と後退し、終盤にかけ、上げ幅を拡大し、終了。セクター別では、自動車・自動車部品が上昇した一方、エネルギーが下落した。
ソフトウエア会社のマイクロソフト(MSFT)は人工知能(AI)開発企業オープンAIとの提携を巡り、英国の競争政策を担う競争・市場庁(CMA)が調査を中止したことを明らかにしたため、上昇。エンターテインメントのディズニー(DIS)はコスト節減の一環としてABCと娯楽テレビ部門の人員6%削減を発表し、上昇。履物販売のフットロッカー(FL)は関税の影響が限定的との見通しを示し、安心感に買われた。アルコール飲料メーカーのブラウン・フォーマン(BF/B)は四半期決算で売上が弱く、収益が減少したが、警戒されたほど悪化せず、上昇した。
衣料品販売のアバクロンビー&フィッチ(ANF)は第1四半期や通期の見通しが予想を下回り、大幅安。食品会社のザ・キャンベルズ・カンパニー(CPB)は四半期決算で減益を計上したほか、通期の業績見通し下方修正が嫌気され、下落。サイバーセキュリティ製品・サービス会社のクラウドストライク・ホールディングス(CRWD)は第1四半期や通期の1株当たり利益見通しが予想を下回り、下落。
半導体メーカーのマーベルテクノロジー(MRVL)は取引終了後に四半期決算を発表。見通しが予想に満たず、時間外取引で大きく売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
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