欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、日米金融政策にらみも地政学リスクで
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、日米金融政策にらみも地政学リスクで
30日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米連邦公開市場委員会(FOMC)の早期利下げ、日銀の金融正常化への思惑からドル売り・円買いの地合いは継続。ドルは割安感による買戻しや中東の不透明感による買いも入りやすいだろう。
前日は今週開催の連邦公開市場委員会(FOMC)をにらみ積極的に動きづらいなか、足元のインフレ鈍化による早期利利下げ観測で金利安・ドル安の展開に。ユーロ・ドルは1.08ドル付近で下げ渋り、ドル・円は154円20銭台を上値に伸び悩んだ。本日アジア市場は重要イベントを控え動きづらいなか、日経平均株価の弱含みで円買いが先行。ただ、ドル・円は153円台で値ごろ感でドルに買戻しが入り154円台に持ち直した。
この後の海外市場は日米中銀の政策にらみ。今晩から行われるFOMCでは9月から年内2回の利下げが示唆されるとの思惑でドル売りに振れやすい。JOLTS求人件数の減少や消費者信頼感指数の低下ならドル売りを後押しする材料となりそうだ。ただ、日銀金融政策決定会合で国債買入れ減額と追加利上げが見込まれ、主要通貨への下押し圧力になりそうだ。一方、中東情勢の緊張で地政学リスクでドルが選好される可能性もある。
【今日の欧米市場の予定】
・17:00 独・4-6月期GDP速報値(前年比予想:+0.3%、1-3月期:-0.9%)
・18:00 ユーロ圏・4-6月期GDP速報値(前年比予想:+0.5%、1-3月期:+0.4%)
・18:00 ユーロ圏・7月景況感指数(予想:95.2、6月:95.9)
・21:00 独・7月消費者物価指数速報値(前年比予想:+2.2%、6月:+2.2%)
・22:00 米・5月FHFA住宅価格指数(前月比予想:+0.3%、4月:+0.2%)
・22:00 米・5月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数(前年比予想:+6.31%、4月:+7.20%)
・23:00 米・6月JOLT求人件数(予想:805.5万件、5月:814.0万件)
・23:00 米・7月消費者信頼感指数(予想:99.5、6月:100.4)
・米連邦公開市場委員会(FOMC、31日まで)
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