NYの視点:米8月ISM製造業景況指数は6か月連続で活動縮小、新規受注は回復示唆
*07:42JST NYの視点:米8月ISM製造業景況指数は6か月連続で活動縮小、新規受注は回復示唆
全米供給管理協会(ISM)が発表した8月ISM製造業景況指数は7月48.0から上昇したが予想49.0には達しなかった。 活動の拡大と縮小の境目となる50を6か月連続で下回り、活動の縮小を示した。製造業者は関税を巡るコストの上昇、関税や米国、世界経済を巡る顧客の不透明感を指摘し、悲観的なコメントを示した。ただ、重要項目である新規受注が51.4と予想外に活動拡大となる50を1月以来で初めて上回ったことは回復期待につながる。また、支払い価格も63.7と、64.8から低下し、4月に相互関税策が発表される前の2月の物価圧力水準に軽減したことも安心感につながる。雇用は43.8と、43.4から若干回復も7カ月連続で50割れとなり、活動縮小となったことは利下げを後押しする結果ともとれる。
生産は47.8と、5月来の50割れとなり、再び活動縮小に落ち込んだ。アトランタ連銀の第3四半期国内総生産(GDP)見通しは3.0%と、従来の3.5%から引き下げられた。
◇米8月ISM製造業景況指数:48.7(7月48.0)
●支払い価格:63.7(64.8)
●新規受注:51.4(47.1)
●雇用:43.8(43.4)
●生産:47.8(51.4)
●輸入:46.0(47.6)
●新規輸出受注:47.6(46.1)
●在庫:49.4(48.9)
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