高市トレードが再燃
*08:37JST 高市トレードが再燃
20日の日本株市場は、買い先行で始まった後も、底堅さが意識される相場展開になろう。17日の米国市場はNYダウが238ドル高、ナスダックは117ポイント高だった。地銀のフィフスサード・バンコープやトゥルイスト・ファイナンシャルの決算が予想を上回ったことで、信用リスクへの警戒感が和らいだ。また、トランプ米大統領の発言を受けて、米中関係悪化への懸念が後退した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比695円高の48245円、円相場は1ドル=150円70銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、買いが先行して始まりそうだ。
米中関係悪化への懸念が後退したほか、地銀の信用リスクが和らいだことで、週末に下げが目立っていた保険や銀行、証券といった金融セクターには買い戻しが入りそうである。日経225先物はナイトセッションで開始直後に47120円まで売られる場面もみられたが、その後の切り返しで48290円とナイトセッションの高値で終えている。指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価をけん引する展開が意識されそうだ。
日経平均株価は17日の下げでボリンジャーバンドの+1σ(47487円)水準まで下げてきた。同バンドが支持線として機能することで、+2σ(48927円)が意識されやすいだろう。+2σに接近する局面では9日につけた48597円が射程に入るとみられ、売り方の買い戻しの動きが強まる可能性もあるだろう。あす召集の臨時国会における首相指名選挙を控えていることもあり、結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まることも考えられるが、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。
自民党と日本維新の会は今日の午後に行われる政策協議がまとまれば、自民党の高市総裁が首相に選出されることになる。高市トレードが再燃するほか、維新銘柄への物色も強まることが期待されよう。先物主導で先回り的な動きも強まりやすく、指数インパクトの大きいソフトバンクG<9984>やアドバンテスト<6857>、東エレク<8035>などの動向を睨みながらの押し目狙いのスタンスに向かわせよう。
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