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市況・概要 2025/03/26 08:31 一覧へ

3月期末に伴う配当志向の物色

*08:31JST 3月期末に伴う配当志向の物色  26日の日本株市場は、買い先行で始まり、その後も底堅さが意識される相場展開が見込まれる。25日の米国市場は、NYダウが4ドル高、ナスダックは83ポイント高だった。トランプ米政権が4月2日に発動を計画している「相互関税」を巡り、柔軟姿勢を示唆したことを好感した買いが継続した。ただし、3月の米消費者信頼感指数が予想を下回ったことから景気減速懸念が重荷となり、上げ幅を縮めた。シカゴ日経225先物は大阪比240円高の37820円。円相場は1ドル=149円90銭台で推移している。

 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時下落する場面もみられたが、25日線が支持線として機能する形で切り返しており、終盤にかけて上げ幅を広げていた。
昨日の日経平均株価は買い先行で始まった後は上げ幅を縮める形だったが、25日線水準で終えていた。同線が支持線として意識される可能性がありそうだ。トランプ米政権による相互関税導入を来週に控えるなか、積極的な売買は手控えられる可能性が高そうだが、押し目待ち狙いの買いは入りやすいだろう。

 また、昨日はアドバンテスト<6857>が3%を超える下落となり、日経平均株価の重荷となっていた。ただ、東証プライムの値上がり数は全体の6割超を占めていたほか、ファーストリテイリング<9983>など指数インパクトの大きい値がさ株の底堅さがみられていた。3月期末に伴う配当志向の物色もみられており、下値の堅さが意識されやすいだろう。期末要因から機関投資家はリバランス中心の売買になりそうであり、個人主体の材料株物色が中心になりそうだ。

 もっとも、トランプ米大統領の発言に振らされやすい需給状況は変わらないため、売り方の買い戻しの動きが強まるものの、新規の買いは期待しづらいところではある。まずは買いが一巡した後の底堅さを見極めつつ、日経平均株価の25日線接近では、その後のリバウンド狙いになろう。また、東証プライムの売買高は減少傾向にあり、先物市場での売買に振らされやすいが、短期的な売買が中心のため、リバランス狙いになるだろう。

<AK>

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