日経平均は324円高でスタート、アドバンテストや住友電工などが上昇
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;38046.97;+324.57円TOPIX;2788.11;+18.60
[寄り付き概況]
29日の日経平均は324.57円高の38046.97円と反発して取引を開始した。前日28日の米国株式市場は反落。ダウ平均は244.95ドル安の42098.70ドル、ナスダックは98.22ポイント安の19100.94で取引を終了した。ダウ、ナスダックは寄り付き後揃って小幅に上昇。しかし前日の大幅高の反動に加え、引け後のエヌビディアの決算発表を控え様子見姿勢が強まり、ダウはじり安、ナスダックは前日の終値近辺でのもみ合いが続いた。取引時間中に公表された5月開催分のFOMC議事要旨では、関税の影響を見極めるまで政策金利変更には慎重な姿勢が改めて示されたが相場の反応は限定的だった。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が下落したが、取引終了後に発表された米エヌビディアの決算を受け、同社株が時間外取引で上昇。ダウ平均先物も時間外取引で大幅高となっていることが東京市場の株価支援要因となった。また、外為市場で1ドル=145円70銭台と、昨日15時30分頃と比べ1円40銭ほど円安・ドル高方向に振れたことが東京市場で輸出株などの株価の支えとなった。一方、昨日の米株式市場で主要指数が下落したことは東京市場の株価の重しとなった。また、海外市場で米長期金利が強含みの展開となったことも投資家心理を慎重にさせた。さらに、日経平均は昨日、心理的な節目とされる38000円を一時回復したが、終値では上回ることができず、株価の上値の重さが意識されたが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は5月18-24日に国内株を8週連続で買い越した。買越額は3093億円だった。
セクター別では、輸送用機器、電気機器、非鉄金属、保険業、医薬品などが値上がり率上位、水産・農林業が値下がりしている。東証プライムの売買代金上位では、アドバンテスト<6857>、リクルートHD<6098>、ルネサス<6723>、住友電工<5802>、フジクラ<5803>、ディスコ<6146>、キオクシアHD<285A>、トヨタ<7203>、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、村田製<6981>、MS&AD<8725>、ホンダ<7267>などが上昇。他方、ベイカレント<6532>、バンナムHD<7832>、ニトリHD<9843>、三菱電<6503>、クリエイトSD<3148>、IHI<7013>、すかいらーく<3197>、みずほ<8411>などが下落している。
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