東証グロ-ス指数は大幅続伸、朝安の後は押し目買い優勢
*17:00JST 東証グロ-ス指数は大幅続伸、朝安の後は押し目買い優勢
東証グロース市場指数 806.07 +21.24/出来高 1億7393万株/売買代金 1587億円東証グロース市場250指数 631.40 +17.76/出来高 1億2071万株/売買代金 1340億円
本日のグロース市場は、東証グロース市場指数、東証グロース市場250指数はそろって大幅続伸。値上がり銘柄数は452、値下がり銘柄数は127、変わらずは29。
前日10日の米株式市場でダウ平均は反落。相互関税の大半が一時停止されたものの、トランプ政権の関税策を巡る不透明感が存続したほか、景気後退懸念も根強く、株価の重しとなった。終盤にかけ、トランプ大統領が中国との取引を望んでいると言及すると相場は下げ幅を縮小して終了した。
今日のグロ-ス市場は売りが先行したが、朝安の後は押し目買いが優勢の展開となった。グロース市場の時価総額上位20銘柄で構成される東証グロース市場Core指数は1.46%高となった。昨日の米株式市場で主要指数が大幅に下落したことが東京市場の株価の重しとなり、朝方は売りが先行した。一方、内需系企業の比率が高い新興市場は東証プライムに比べ相互関税や貿易戦争の影響が小さいとの指摘に加え、東証グロース市場指数は7日の700pt割れで当面の下値を確認したとの見方もあり、朝安の後は押し目買いに下げ渋り、後場はプラス圏で堅調に推移した。
個別では、TBSHD<9401>が1株502円でTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表したWACUL<4173>、イオングループで国産ハイブランド冷食「旬をすぐに」の販売を開始したと発表したファンデリー<3137>、ワタミ<7522>の子会社であるWATAMI FAST CASUALと業務提携したと発表したタイミー<215A>、25年8月期業績予想を上方修正したTWOST<7352>が上げた。時価総額上位銘柄では、トライアル<141A>やフリー<4478>
が上昇。値上がり率上位には、ケイファーマ<4896>、ミライロ<335A>などが顔を出した。
一方、25年8月期業績予想を下方修正したNPC<6255>、上期営業利益が56.2%減と第1四半期の7.7%減から減益率が拡大した地域新聞社<2164>、第1四半期営業損益が0.21億円の赤字となったシリコンスタ<3907>、北米アミューズメント施設の大型M&A発表で前日人気化したGENDA<9166>が下げた。時価総額上位銘柄では、ライフネット
<7157>やSyns<290A>が下落。値下がり率上位には、クリーマ<4017>、ビザスク<4490>などが顔を出した。
[東証グロース市場 上昇率・下落率上位10銘柄]
・値上がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 4173|WACUL | 375| 80| 27.12|
2| 3137|ファンデリー | 401| 80| 24.92|
3| 4896|ケイファーマ | 899| 148| 19.71|
4| 335A|ミライロ | 547| 80| 17.13|
5| 9565|GLOE | 1066| 150| 16.38|
6| 341A|トヨコー | 1073| 149| 16.13|
7| 334A|VPJ | 1523| 162| 11.90|
8| 5595|QPS研究所 | 1089| 112| 11.46|
9| 3542|VEGA | 997| 94| 10.41|
10| 4475|HENNGE | 1669| 152| 10.02|
・値下がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 4017|クリーマ | 245| -52| -17.51|
2| 6255|NPC | 627| -104| -14.23|
3| 3907|シリコンスタ | 676| -52| -7.14|
4| 4490|ビザスク | 860| -65| -7.03|
5| 9235|売れるネット広告 | 536| -37| -6.46|
6| 4387|ZUU | 689| -43| -5.87|
7| 4057|インタファクトリ | 543| -33| -5.73|
8| 7318|セレンディップ | 1505| -84| -5.29|
9| 2164|地域新聞社 | 335| -18| -5.10|
10| 9215|CaSy | 825| -44| -5.06|
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