日経平均は367円安でスタート、アドバンテストや東エレクなどが下落
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;30902.92;-367.00TOPIX;2237.03;-17.37
[寄り付き概況]
26日の日経平均は367.00円安の30902.92円と3日ぶり反落して取引を開始した。前日25日の米国株式市場は反落。ダウ平均は105.45ドル安の33035.93ドル、ナスダックは318.65ポイント安の12821.22で取引を終了した。
金利が安定したため寄り付き後、上昇。その後、9月新築住宅販売件数が予想を上回ったため想定以上の強い成長の思惑が強まり長期金利が上昇すると警戒感から下落に転じた。金利高に加え、特に昨日引け後に発表された検索会社グーグル運営のアルファベット(GOOG)の決算に失望した売りも重しとなり、ナスダックが大幅下落。相場の圧力となり終盤にかけて下げ幅を拡大し、終了した。
今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。中でも、ナスダック総合指数が2.43%下落、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が4.13%下落と、ダウ平均(0.32%下落)より下落率が大きく、東京市場でハイテク株や半導体関連株の買い手控え要因となった。
また、日米長期金利の先高観が払しょくできない中、来週には日銀の金融政策決定会合、米連邦公開市場委員会(FOMC)が控えており、これらを見極めたいとして、積極的な買いを見送る向きもあった。一方、発表が本格化してきた3月決算企業の上半期決算への期待感が株価の下支え要因となった。また、早朝の時間帯に、外為市場で1ドル=150円30銭台と、昨日15時頃と比べ50銭ほど円安・ドル高に振れたことが輸出株などの株価を支える要因となったが、寄付き段階では売りが優勢だった。
なお、取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は10月15-21日に国内株を4週連続で買い越した。買越額は2147億円だった。今日は、笑美面<9237>が東証グロースに上場した。
セクター別では、その他金融業、電気機器、精密機器、輸送用機器、機械、などが値下がり率上位、電気・ガス業、鉱業、水産・農林業、保険業、建設業などが値上がり率上位に並んでいる。
東証プライムの売買代金上位では、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>、SUMCO<3436>、ローム<6963>、ルネサス<6723>、ソフトバンクG<9984>、KOKUSAI<6525>、ソシオネクスト<6526>、IHI<7013>、レーザーテック<6920>、HOYA<7741>、三菱重<7011>、リクルートHD<6098>、ニデック<6594>、アステラス薬<4503>、ファーストリテ<9983>、キーエンス<6861>、ファナック<6954>、神戸鋼<5406>などが下落。
他方、日空ビル<9706>、7&iHD<3382>、東電力HD<9501>、テルモ<4543>、INPEX<1605>、武田薬<4502>、三井住友<8316>、日立<6501>などが上昇している。
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