日経平均は11円高でスタート、IHIやソニーFHなどが上昇
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;45054.96;+11.21TOPIX;3133.74;+2.17
[寄り付き概況]
30日の日経平均は11.21円高の45054.96円と3日ぶり反発して取引を開始した。前日29日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は68.78ドル高の46316.07ドル、ナスダックは107.09ポイント高の22591.15で取引を終了した。トランプ大統領と議会指導者との予算を巡る会談を控え、政府機関の閉鎖回避期待に寄り付き後、上昇。会合の行方を睨み、一時ダウが下落に転じるなど失速したが、半導体のエヌビディアなどの上昇が相場を支えた。
今日の東京株式市場は、やや買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。また、海外市場で米長期金利が弱含みで推移したことも東京市場で安心感となった。さらに、日経平均は昨日までの続落で700円あまり下落したことから、押し目待ちや自律反発狙いの買いが入りやすかった。一方、今週は米国で、JOLTS求人件数、ADP雇用統計、新規失業保険申請件数、雇用統計など雇用・労働関連指標の発表が多く、今後の米国の継続利下げを占う上でこれらの指標を確認したいとして積極的な買いを見送る向きがあった。また、日経平均は昨日まで続落したが、依然、高値警戒感が意識され、投資家心理を慎重にさせていることもあり、寄り後、日経平均は下げに転じた。なお、取引開始前に発表された8月の鉱工業生産指数(季節調整済み)速報値は前月比1.2%低下だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は同0.8%低下だった。
セクター別では、電気機器、機械、化学、ガラス土石製品、サービス業などが値上がり率上位、鉱業、電気・ガス業、海運業、空運業、石油石炭製品などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、IHI<7013>、KOKUSAI<6525>、ソニーFH<8729>、SMC<6273>、JX金属<5016>、スクリーンHD<7735>、大阪チタ<5726>、キーエンス<6861>、レーザーテック<6920>、TDK<6762>、東エレク<8035>、ディスコ<6146>、信越化<4063>、リクルートHD<6098>などが上昇。他方、東電力HD<9501>、アサヒ<2502>、富士通<6702>、ホンダ<7267>、ソフトバンクG<9984>、サンリオ<8136>、郵船<9101>、商船三井<9104>、KDDI<9433>、HOYA<7741>、三菱重<7011>、トヨタ<7203>、古河電工<5801>などが下落している。
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