日経平均は335円安でスタート、三井E&Sやファーストリテなどが下落
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;39503.72;-335.19TOPIX;2697.47;-16.98
[寄り付き概況]
3日の日経平均は335.19円安の39503.72円と反落して取引を開始した。前日2日の米国株式市場は下落。ダウ平均は396.61ドル安の39170.24ドル、ナスダックは156.38ポイント安の16240.45で取引を終了した。長期金利の上昇を受け、大きく下落して寄り付いた。前週末にパウエルFRB議長がハト派姿勢を弱めたことや前日発表された経済指標が強い内容だったことを受け、連邦準備制度理事会(FRB)による利下げへの期待が後退、長期金利は今年の最高水準に上昇した。また、米原油先物相場が一時、昨年10月下旬以来の高値をつけたことがインフレ懸念につながった。ダウ平均の下げ幅は一時、500ドルを超えた。
今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、米国の利下げが先送りとなるとの見方が増えつつある中、今週は週末発表の3月の米雇用統計まで、米国で雇用・労働関連の経済指標の発表が相次ぐことから、これらを見極めたいとして積極的な買いを手控える向きもある。さらに、新年度入りに伴う機関投資家による「期初の益出し」の売りが続くとの見方もあり、買い手控え要因となった。一方、日経平均は今年に入り25日移動平均線近辺を下支えとする上昇相場が続いている。こうした中、一昨日、昨日ともに、日経平均は取引時間中に25日移動平均線を一時下回った後、
終値は25日線の上方にとどまっており、相場の下値は堅いとの見方があり、株価下支え要因となったが、寄付き段階では売りが優勢だった。
セクター別では、精密機器、不動産業、証券商品先物、卸売業、鉄鋼などが値下がり率上位、鉱業、石油石炭製品、電気・ガス業、陸運業、倉庫運輸関連などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、三井E&S<7003>、霞ヶ関キャピタル<3498>、ソシオネクスト<6526>、ファーストリテ<9983>、三菱重<7011>、HOYA<7741>、TOWA<6315>、三井不<8801>、ダイキン<6367>、三井物<8031>、エーザイ<4523>、JT<2914>、アドバンテスト<6857>などが下落。他方、INPEX<1605>、JR東海<9022>、楽天グループ<4755>、小林製薬<4967>、住友鉱<5713>、SOMPO<8630>
などが上昇している。
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