日経平均は158円安でスタート、中外薬やキーエンスなどが下落
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;32865.56;-158.22TOPIX;2400.24;-5.76
[寄り付き概況]
21日の日経平均は158.22円安の32865.56円と3日続落して取引を開始した。前日20日の米国株式市場は続落。ダウ平均は76.85ドル安の34440.88ドル、ナスダックは209.06ポイント安の13469.13で取引を終了した。利上げ終了観測などに連れた金利の低下を好感し、寄り付き後、上昇。政府機関閉鎖リスクが低下したことも買い材料となり上昇した。
その後、連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り政策金利据え置きを決定したが、インフレの目標達成までの道のりは長いと追加利上げの可能性も除外しなかったため金利上昇に連れ相場は下落に転じ、終盤にかけ下落幅を拡大し終了した。
今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。中でも、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が1.53%下落、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が1.74%下落と、ダウ平均(0.22%下落)より下落率が大きかったことが、東京市場でハイテク株や半導体関連株の買い手控え要因となった。
一方、外為市場で1ドル=148円30銭台と、昨日15時頃と比べ50銭ほど円安・ドル高水準となったことが、東京市場で輸出株などの株価を支える要因となった。また、日経平均は昨日までの続落で500円を超す下げとなったことから、自律反発狙いの買いも入りやすかったが、寄付き段階では売りが優勢だった。今日は、揚羽<9330>が東証グロースに上場した。
セクター別では、精密機器、鉱業、医薬品、電気機器、サービス業などが値下がり率上位、銀行業、鉄鋼、非鉄金属、ゴム製品、海運業などが値上がり率上位に並んでいる。
東証プライムの売買代金上位では、中外薬<4519>、キーエンス<6861>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>、HOYA<7741>、ディスコ<6146>、ソシオネクスト<6526>、東エレク<8035>、村田製<6981>、リクルートHD<6098>、ニデック<6594>、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、IHI<7013>などが下落。
他方、三井住友<8316>、三菱UFJ<8306>、JFE<5411>、ゆうちょ銀行<7182>、ダイキン<6367>、日本製鉄<5401>、川崎船<9107>、商船三井<9104>、みずほ<8411>、神戸鋼<5406>、ネクステージ<3186>、東電力HD<9501>などが上昇している。
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