日経平均は100円高でスタート、レーザーテックやHOYAなどが上昇
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;31847.10;+100.57TOPIX;2314.48;+2.29
[寄り付き概況]
11日の日経平均は100.57円高の31847.10円と続伸して取引を開始した。前日10日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は134.65ドル高の33739.30ドル、ナスダックは78.60ポイント高の13562.84で取引を終了した。中国が景気刺激策を検討しているとの報道を受けた期待感や金利先高観の後退で買われ、寄り付き後、上昇。アトランタ連銀のボスティック総裁がこれ以上の追加利上げが必要になるとは思わないと再表明し債券利回りが一段と低下すると買いに拍車がかかり続伸した。その後も、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ終了観測に連れた金利低下でナスダックも上昇。相場は終日堅調に推移し、終了した。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。また、昨日の日経平均が終日底堅く推移し今年最大の上げ幅となったことから、押し目買い意欲の強さを指摘する向きがあった。さらに、小売り・サービスを中心とする消費関連株の四半期決算発表が本格化しており、好業績銘柄に対する物色意欲が株価を支える要因となった。一方、昨日の日経平均が大幅に上昇したことから、短期的な戻り待ちの売りが出やすかった。
また、米国で今晩、9月の米卸売物価指数(PPI)、明日は9月の米消費者物価指数
(CPI)の発表を控えており、これらを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。
セクター別では、精密機器、空運業、輸送用機器、ゴム製品、不動産業などが値上がり率上位、海運業、鉱業、保険業、銀行業、ガラス土石製品などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、レーザーテック<6920>、HOYA<7741>、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>、ネクステージ<3186>、Jフロント<3086>、ホンダ<7267>、オリンパス<7733>、ルネサス<6723>、トヨタ<7203>、ディスコ<6146>、ソフトバンクG<9984>、ニデック<6594>、神戸物産<3038>、ダイキン
<6367>などが上昇。他方、川崎船<9107>、商船三井<9104>、日本郵政<6178>、郵船<
9101>、三井住友<8316>、日本製鉄<5401>、任天堂<7974>、伊藤忠<8001>、パナHD<6752>、コマツ<6301>などが下落している。
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