日経平均は219円高でスタート、ネクソンやソシオネクストなどが上昇
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;32925.54;+219.02TOPIX;2390.68;+12.04
[寄り付き概況]
14日の日経平均は219.02円高の32925.54円と反発して取引を開始した。前日13日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は70.46ドル安の34575.53ドル、ナスダックは39.97ポイント高の13813.59で取引を終了した。8月消費者物価指数(CPI)は予想を上回る伸びとなったが、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ軌道を大きく修正する内容ではないとの見方に寄り付き後、上昇。
その後、長期金利も低下に転じたためハイテクが買われ、相場全体の上昇を後押しした。ダウは終盤にかけ景気悪化懸念などに下落に転じたもののナスダックはプラス圏を維持し終了した。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場でダウ平均は下落したが、ナスダック総合指数やS&P500、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)などが上昇したことが、東京市場の株価の支えとなった。また、岸田首相が10月をめどに経済対策をとりまとめると表明したことも投資家の期待感を高めた。
一方、昨日の米株式市場でダウ平均が続落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、米CPI発表は通過したが、今晩は8月の米生産者物価指数(PPI)が発表され、さらに、来週は米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融政策決定会合が控えていることから、これらを見極めたいとして積極的な買いを見送る向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。
なお、取引開始前に発表された7月の機械受注統計は、民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)が前月比1.1%減だった。
QUICKがまとめた民間予測の中央値は0.2%減だった。同じく取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は9月3-9日に国内株を2週ぶりに売り越した。売越額は8547億円だった。
セクター別では、精密機器、保険業、銀行業、石油石炭製品、その他製品などが値上がり率上位、ゴム製品、海運業が値下がりしている。
東証プライムの売買代金上位では、ネクソン<3659>、T&DHD<8795>、ソシオネクスト<6526>、ネクステージ<3186>、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、ファーストリテ<9983>、HOYA<7741>、りそなHD<8308>、任天堂<7974>、アドバンテスト<6857>、三菱UFJ<8306>、JFE<5411>、東京海上<8766>、日産自<7201>などが上昇。他方、川崎船<9107>、ファナック<6954>、7&iHD<3382>、クボタ<6326>、デンソー<6902>、郵船<9101>、商船三井<9104>などが下落している。
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