日経平均は小幅反発、円高重しも米休場で指数は小動き
*16:00JST 日経平均は小幅反発、円高重しも米休場で指数は小動き
先週末14日のダウ平均は165.35ドル安の44546.08ドル、ナスダックは81.13pt高の20026.77ptで取引を終了した。1月小売売上高が予想以上に落ち込み、寄り付き後、まちまち。ダウは景気悪化を警戒した売りや連休を控えた利益確定売りに下落し、終日軟調に推移した。一方で、ナスダックは利下げ期待を受けた買いが強まったほか、半導体エヌビディアやソーシャル・テクノロジー会社のメタ・プラットフォームズなどの上昇がけん引し、終日堅調に推移した。
まちまちとなった米株市場を横目に、日経平均は前営業日比55.34円安の39094.09円と続落でスタート。日経平均はやや売りが先行して始まったが、その後は小幅に切り返すなど下を探るような動きは見られず。朝方の10-12月期GDPが年率2.8%増と市場予想を上回ったことで、日本銀行による追加利上げムードが強まり、為替は1ドル151円台と円高ドル安に振れたが、影響は限定的。今晩の米国はプレジデントデーの祝日となることから海外勢のフローが限られたこともあり、様子見姿勢の強い地合いとなった。
大引けの日経平均は前日比24.82円高(+0.06%)の39174.25円となった。東証プライム市場の売買高は18億7863万株。売買代金は4兆3941億円。業種別では、ゴム製品、石油・石炭、その他製品、電気機器、銀行などが上昇した一方、鉱業、精密機器、輸送用機器、空運、サービスなどが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は35.9%、対して値下がり銘柄は60.9%となっている。
個別では、ディスコ<6146>や、スクリーンHD<7735>、ルネサスエレクトロニクス<6723>などの一部半導体関連株、三菱UFJ<8306>やりそなHD<8308>、第一生命HD<8750>
などの金融株は堅調に推移。IHI<7013>、日立<6501>、川崎重工<7012>などが上昇した。ほか、想定以上の収益成長ペースを評価された日本マイクロニクス<6871>や通期業績予想は期待以上の水準まで上方修正したサンリオ<8136>が急騰、ユーグレナ<
2931>、ミダックホールディングス<6564>、キオクシアホールディングス<285A>などが値上がり率上位となった。
一方、オリンパス<7733>、アマダ<6113>、横河電機<6841>、リコー<7752>の下げが目立ったほか、円高が重しとなりホンダ<7267>、マツダ<7261>、日野自動車<7205>
など自動車株の一角が弱い。また、今期の実質減益ガイダンスをマイナス視された電通グループ<4324>が急落。ほか、プラスアルファ・コンサルティング<4071>、メドレー<4480>、セグエグループ<3968>などが値下がり率上位となった。
<FA>