欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、ドル買い継続も日銀利上げ観測が重石に
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、ドル買い継続も日銀利上げ観測が重石に
23日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米トランプ政権の政策運営でドル先高観は継続。緩和政策休止の思惑もドル買いを支援しよう。ただ、日銀の追加利上げ観測で円買いがドルの重石となる。
前日の取引でユーロ圏経済の先行きに対する過度な懸念は一服し、ユーロの買戻しが先行。その後は米トランプ政権による関係国への関税強化が注目され、米10年債利回りの上昇基調でドル高に振れた。ユーロ・ドルは1.04ドル半ばまで上昇後、1.04ドル前半に失速。ドル・円は155円70銭付近から156円70銭付近に1円程度強含んだ。ただ、本日アジア市場は手がかりが乏しく、156円半ばでもみ合った。
この後の海外市場は引き続きトランプ政権の政策運営が注視される。日本時間2日1時にトランプ大統領がダボス会議でオンライン演説を予定し、関税強化の方針強めれば米金利高・ドル高の見通し。また、来週開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利下げ休止が見込まれ、ドル買い地合いは継続しそうだ。ただ、明日の日銀の政策決定は引き締め姿勢を維持する可能性から、円買いがドルの上値を抑えるだろう。
【今日の欧米市場の予定】
・20:00 トルコ中央銀行政策金利発表
・22:30 加:11月小売売上高(予想:前月比0.3%、10月+0.1%)
・22:30 米:先週分新規失業保険申請件数(予想:22.0万件、前回:21.7万件)
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