日経平均は210円高でスタート、スクリーンHDやみずほなどが上昇
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;39809.56;+210.85TOPIX;2714.62;-3.92
[寄り付き概況]
8日の日経平均は210.85円高の39809.56円と4日ぶり反発して取引を開始した。前日7日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は130.30ドル高の38791.35ドル、ナスダックは241.83ポイント高の16273.38で取引を終了した。10-12月期単位労働コストが予想を下回ったことを受けた金利低下を好感し、寄り付き後、上昇。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は前日に続き上院議会証言で経済が予想通りに展開した場合の年内の利下げの可能性を繰り返したため利下げ期待を受けた買いがさらに強まり続伸した。特にエヌビディアなど半導体セクターの上昇が相場を一段と押し上げ、終日堅調に推移し、終了。S&P500種指数は史上最高値を更新した。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。また、日経平均が昨日までの3日続落で500円を超す下げとなったことから、押し目待ちの買いも入りやすかった。一方、外為市場で昨晩、一時1ドル=147円50銭台と、昨日15時頃と比べ1円ほど円高・ドル安水準となるなど、やや円高方向への動きとなっていることが、東京市場で輸出株などの株価を抑える要因となった。また、米政府が日本やオランダに、中国への半導体輸出の規制強化を要請したとの報道を警戒する向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。
なお、取引開始前に発表された1月の家計調査は2人以上世帯の実質消費支出が前年同月比6.3%減少した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は同4.4%減だった。同じく取引開始前に発表された1月の国際収支状況(速報)によると、経常収支は4382億円の黒字。QUICKがまとめた民間予測の中央値は3216億円の赤字だった。今日は株価指数先物・オプション3月物の特別清算指数(SQ)の算出日。SQ値はQUICK試算で3
9863.92円だった。
セクター別では、銀行業、化学、保険業、建設業、不動産業などが値上がり率上位、ゴム製品、倉庫運輸関連、輸送用機器、陸運業、その他金融業などが値下がり率上位に並んでいる。
東証プライムの売買代金上位では、スクリーンHD<7735>、アドバンテスト<6857>、三井不<8801>、ディスコ<6146>、東エレク<8035>、みずほ<8411>、レーザーテック<6920>、信越化<4063>、HOYA<7741>、ソフトバンクG<9984>、ゆうちょ銀行<7182>、村田製<6981>、ファーストリテ<9983>、京成<9009>などが上昇。他方、OLC<4661>、アステラス薬<4503>、7&iHD<3382>、ファナック<6954>、ソフトバンク<9434>、トヨタ<7203>、ホンダ<7267>、テルモ<4543>、KDDI<9433>、コマツ<6301>、デンソー<6902>などが下落している。
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