ホルムズ海峡再開への思惑から買い戻しの動きに【クロージング】
*16:52JST ホルムズ海峡再開への思惑から買い戻しの動きに【クロージング】
3日の日経平均は急反発。660.22円高の53123.49円(出来高概算16億8000万株)で取引を終えた。海外投資家はイースター休暇入りで商いは低調だった。前日の米国市場は高安まちまちだったものの、「イランがオマーンとホルムズ海峡の船舶航行を監視するための協定案を策定している」と報じられていたことが追い風となり、日経平均は53000円台に乗せて始まり、53426.31円まで上値を伸ばした。ただ、3日の欧米市場などはイースターで休場なうえ、米国では3月の雇用統計の発表も控えているため、買い一巡後は53100円水準を中心として保ち合い気味に推移していた。
東証プライム市場の騰落銘柄数は、値上がり銘柄が1200近くとなり、全体の7割超を占めた。セクター別では、医薬品を除く32業種が上昇し、非鉄金属、鉱業、電気機器、石油石炭の上昇が目立っていた。指数インパクトの大きいところでは、アド薬<4519>、ニトリHD<9843>、コナミG<9766>、スズキ<7269>が軟化した。
前日の米国市場は、トランプ米大統領演説が中東戦争の早期終結を明確に示唆する内容ではなかったことを嫌気した売りと、ホルムズ海峡の再開に向けた動きを評価した買いが交錯するなか、まちまちの動きだった。ただ、「イランがオマーンとホルムズ海峡の船舶航行を監視するための協定案を策定している」と報じられていたこともあって、値がさハイテク株中心に東京市場では値を上げる銘柄が増え、日経平均の上げ幅は一時950円を超えた。しかし、イランの革命防衛隊が2日、バーレーンにある米アマゾン、ドバイにある米オラクルのデータセンターを攻撃するなど、戦闘激化懸念は拭えていないほか、今週末の中東情勢の行方も気がかり要因となり、朝方の買いが一巡した後は、次第に模様眺めムードが強まる格好となった。
日経平均はホルムズ海峡再開への思惑から反発はしたものの、NY原油先物相場は時間外取引で高止まりしており、上値を重くする要因になっている。一方、3月の米雇用統計では、非農業部門就業者数は前月比で改善が見込まれている。イラン戦争に絡んだインフレ高進が意識されるなか、米労働市場の底堅さが示されるのかどうか注目されよう、また、来週には、3月の米ISMサービス業景況指数や2月の米PCEデフレータ、3月の米消費者物価指数(CPI)などの経済指標が発表されるほか、国内でも安川電<6506>の2026年2月期本決算が発表されるなど、注目材料が多く、これらを見極めながらの展開となりそうだ。
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