ファーストリテイリングが日経平均株価をけん引する可能性
*08:29JST ファーストリテイリングが日経平均株価をけん引する可能性
10日の日本株市場は、前日の大幅上昇に対する利益確定が入りやすいだろうが、底堅さは意識されそうだ。9日の米国市場はNYダウが243ドル安、ナスダックは18ポイント安だった。米政府機関の一部閉鎖が長期化すれば米経済に大きく影響を与えるとの懸念から利益確定の売りが入りやすかった。ただし、半導体株の一角が買われており、ナスダック指数は引けにかけて下落幅を縮めている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比140円安の48660円、円相場は1ドル=153円00銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや売りが先行して始まりそうだ。米国市場では、NY連銀のウィリアムズ総裁が年内の追加利下げを支持する考えを示したと伝えられ、朝方は買われる場面もあった。ただ、最高値圏で推移するなかで利益確定の売りが入りやすかった。もっとも、半導体やAI関連株への物色は根強いことで、東京市場においても売り一巡後は半導体株への押し目狙いに向かわせそうだ。
また、前日の取引終了後に決算を発表したファーストリテイリング<9983>は予想を上回る結果だったことで、日経平均株価をけん引する可能性はありそうだ。また、11%を超える上昇で日経平均株価の押し上げ役となったソフトバンクG<9984>については、反動安が意識されそうだが高値更新で需給状況は良好であり、押し目買い意欲は強そうである。
ソフトバンクGの底堅さがみられるようだと、半導体やAI関連株への資金流入が続きやすいだろう。3連休前で利益確定の売りが入りやすい一方で、新政権への期待感から先回り的に買いが入りやすいほか、前日の大幅上昇でレバレッジ型ETFなどのヘッジ対応の調整買いも入りやすいだろう。「高市トレード」を意識したテーマ株を探る動きも続きそうだ。
昨夕決算を発表したところでは、ファーストリテイリングのほか、ジーイエット<
7603>、7&iHD<3382>、ワンプラ<4199>、オプロ<228A>、吉野家HD<9861>、乃村工芸
<9716>、レイ<4317>などが注目される。
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