日経平均は642円安でスタート、中外薬やソシオネクストなどが下落
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;47446.73;-642.07TOPIX;3151.58;-46.01
[寄り付き概況]
14日の日経平均は642.07円安の47446.73円と続落して取引を開始した。東京市場が3連休中の前週末10日の米国株式市場で、ダウ平均は878.82ドル安、ナスダックは820.20pt安。トランプ大統領が中国製品に対する関税率の大幅引き上げを示唆したことや、連邦職員の解雇計画などが株価の重しとなった。昨日13日のダウ平均は587.98ドル高の46067.58ドル、ナスダックは490.18pt高の22694.61ptで取引を終了した。トランプ大統領やベッセント財務長官の発言を受けて対中関係の悪化懸念が後退し買戻しが強まり、終日、買い優勢の展開となった。
今日の東京株式市場は売りが先行した。公明党が自民党との連立を離脱したことで次期政権の枠組みの不透明感がさらに強まり、東京市場で売りを誘った。また、東京市場が3連休中の米株式市場でダウ平均が2営業日通算で0.63%下落、ナスダック総合指数が同じく通算で1.43%下落したことが東京市場の株価の重しとなった。
さらに、先週末の日経平均は下落したが、引き続き高値警戒感が強く、利益確定売りも出やすかった。一方、先週末の米株式市場で主要指数が下落したが、昨日、反発に転じたことが東京市場で安心感となった。中でも、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が昨日4.93%上昇と大幅高となったことが東京市場で半導体関連株などの株価支援要因となった。また、外為市場で1ドル=152円40銭台と引き続き円安・ドル高水準で推移していることが東京市場で輸出株などの株価を支える要因となった。さらに、東京市場が3連休中の海外市場で米長期金利が低下したことも東京市場で株価下支え要因となったが、寄付き段階では売りが優勢だった。
セクター別では、精密機器、証券商品先物、その他製品、石油石炭製品、輸送用機器などが値下がり率上位、非鉄金属が値上がりしている。東証プライムの売買代金上位では、中外薬<4519>、ブリヂストン<5108>、ソシオネクスト<6526>、丸紅<8002>、キーエンス<6861>、リクルートHD<6098>、第一三共<4568>、HOYA<7741>、NEC<
6701>、SBI<8473>、東京海上<8766>、みずほ<8411>、富士通<6702>、川崎重<7012>
などが下落。他方、良品計画<7453>、住友鉱<5713>、安川電<6506>、キオクシアHD<285A>、三井金属<5706>、レーザーテック<6920>、JX金属<5016>、神戸物産<3038>、SMC<6273>などが上昇している。
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