日経平均は94円安でスタート、ディスコや日立などが下落
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;38143.68;-94.11TOPIX;2718.01;-6.69
[寄り付き概況]
26日の日経平均は94.11円安の38143.68円と続落して取引を開始した。前日25日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は159.95ドル高の43621.16ドル、ナスダックは260.54ポイント安の19026.39で取引を終了した。強弱まちまちの経済指標を受け、寄り付き後、まちまち。その後発表されたコンファレンスボードの消費者信頼感指数が予想以上に低下したため景気減速懸念が一段と強まり売りが加速し、ダウは一時下落に転じた。ベッセント財務長官が「民間セクターは景気後退に入っている」と発言したため景気後退懸念も浮上し、更なる売り圧力となった。ダウはウクライナ停戦期待やホームデポの好決算を好感した買いが支えプラス圏を回復。ナスダックはトランプ政権が人工知能(AI)輸出規制強化を検討との報道でハイテクが売られ、終日軟調に推移した。
今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場でダウ平均は上昇したが、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が1.35%下落、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2.29%下落と大幅に下げており、東京市場でハイテク株や半導体関連株の重しとなった。また、外為市場で1ドル=148円80銭台と、昨日15時30分頃と比べ90銭ほど円高・ドル安に振れたことが東京市場で輸出株などの株価を抑える要因となった。さらに、米国で今晩、米エヌビディアの11-1月期決算発表が予定されていることから、これを見極めたいとして積極的な買いを手控える向きもあった。一方、昨日の米株式市場でダウ平均が続伸したことが東京市場の株価の支えとなった。また、昨日の海外市場で米長期金利が低下したことが株価下支え要因となった。さらに、昨日の日経平均が500円を超す下げとなったことから、押し目待ちや自律反発狙いの買いが入りやすかったが、寄付き段階では売りが優勢だった。
セクター別では、鉱業、非鉄金属、電気機器、石油石炭製品、銀行業などが値下がり率上位、水産・農林業、陸運業、医薬品、食料品、空運業などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、エムスリー<2413>、ディスコ<
6146>、ルネサス<6723>、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、日立<6501>、キオクシアHD<285A>、レーザーテック<6920>、INPEX<1605>、ソニーG<6758>、サンリオ<8136>、三井物<8031>、三菱商<8058>、デンソー<6902>、信越化<4063>などが下落。他方、JR東<9020>、パナHD<6752>、サンエー<2659>、中外薬<4519>、スクリーンHD<7735>、ベルク<9974>、UNEXT<9418>、京都FG<5844>、Jフロント<3086>、ファーストリテ<9983>、フジクラ<5803>、HOYA<7741>、イズミ<8273>、イオン<8267>などが上昇している。
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