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市況・概要 2025/04/21 11:47 一覧へ

注目銘柄ダイジェスト(前場):住友ファーマ、大黒天、サンバイオなど

*11:47JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):住友ファーマ、大黒天、サンバイオなど 住友ファーマ<4506>:630円(-78円)
大幅反落。京都大学iPS細胞研究所などが、iPS細胞を使ったパーキンソン病の治験で安全性と有効性を示唆する結果を得たことから、その協力企業である同社への期待感が高まり、先週末にかけて連日のストップ高、39%の株価上昇となっていた。本日は短期的な過熱警戒感の高まりから、利益確定の動きが優勢になっているようだ。製造販売承認の申請がまだ先であるほか、今後予想される米国の医薬品関税の影響懸念なども拭えないとみられる。


大黒天<2791>:7870円(+360円)
大幅続伸。食品ディスカウントストアを展開しており、海外から原材料を輸入するPB商品が強みとなっている。そのため、足元での円高進行は収益面でポジティブに働くとの期待が高まっているもよう。加えて、足元での食品価格上昇、トランプ関税による先行きの景気減速懸念などを映して、消費者の節約志向が今後は強まっていくとの見方なども、株価上昇の一因となっているようだ。


スズキ<7269>:1600円(-72.5円)
前日比変わらずを挟んで6営業振りに大幅反落。本日は売出株の受渡期日となっている。売出株数は9570万9000株、オーバーアロットメントによる売出株数は1435万6300株、売出価格は1492円。直近では4月9日安値からリバウンドの動きとなっており、今後の需給改善を先取する動きも先行していたことで、短期的な需給悪化が顕在化する格好に。本日は円高で自動車株が軟調推移となっていることも、買いを手控えさせる要因に。


ニトリHD<9843>:17830円(+530円)
大幅続伸。為替市場でドル安・円高が進行しており、円高メリット銘柄として資金が向かう展開になっている。トランプ米大統領がパウエルFRB議長解任を検討などと伝わっており、ドルが主要通貨に対して全面安の状況となっているほか、今週には日米財務相会談が開催される見込みとなっており、円安是正に向けた協議が行われるとの見方などもドル安・円高を強める要因となっている。


安永<7271>:535円 カ -
ストップ高買い気配。先週末に25年3月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の4.5億円から8億円、一転して前期比24.0%増益に引き上げ。大手電池メーカー向け電極活性化装置産機の売上計上、北米向けエンジン部品の売上振れなどが背景。第3四半期まで営業利益は半減ペースであったため、ポジティブサプライズが強まっているようだ。また、年間配当金も10円計画から13円に引き上げている。


dely<299A>:1235円(+23円)
続伸。無印良品を展開する良品計画と共同で、地域社会の活性化を目的とした新たな取り組みを25年4月より開始する。第一弾は千葉県鴨川市「里のMUJIみんなみの里」で地元野菜の魅力を伝えるレシピをクラシルが提供する。今後は地元食材の価値を再発見できるような取り組みを全国各地に拡大し、都市と地方がともに支え合う社会の実現を目指す。同時にINFORICHが提供するモバイルバッテリーのシェアリングサービス「ChargeSPOT(チャージスポット)」とのサービス連携の開始も発表している。


サンバイオ<4592>:2279円(-120円)
反落。アクーゴ脳内移植用注の第三回目の製造の収量に係る結果を発表した。第三回目の収量も予定通り確保でき、今後規格試験、特性解析の結果を得た上で、全ての基準値を満たすことが確認できれば、第三回目の製造は適合と判断される。規格試験、特性解析の結果が明らかとなるまでには2ヶ月程の期間を要すると見込んでいる。今回の製造が適合である場合、適合する製造結果が2回分得られたことになるので、アクーゴの出荷に関する条件が達成されるとしている。ただ、直近の急騰からの利益確定売りに押されている。


ペルセウス<4882>:401円(+3円)
続伸。国立大学法人東京科学大学と機械学習による抗体創薬に関する共同研究を開始したことを発表し、好材料視されている。同社は、ファージディスプレイ技術とAIを組み合わせて、抗体ライブラリからの抗体取得工程のハイスループット化や効率化の研究を進めている。今回の共同研究は、東京科学大学情報理工学院の計算科学を用いた解析技術を同社のユニークな抗体ライブラリと組み合わせることで、目当ての抗体を迅速に選び出すことを目的としており、機械学習の精度向上及び抗体選抜工程の効率化が期待される。 <ST>

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