日経平均は326円高でスタート、任天堂やファナックなどが上昇
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;35194.71;+326.08TOPIX;2606.41;+22.09
[寄り付き概況]
24日の日経平均は326.08円高の35194.71円と続伸して取引を開始した。前日23日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は419.59ドル高の39606.57ドル、ナスダックは407.63ポイント高の16708.05で取引を終了した。トランプ大統領が連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長を解任する意向がないことを明らかにし国内資産への信頼が回復、さらに米中貿易摩擦深刻化への懸念緩和で寄り付き後、大幅上昇した。相場は終日堅調に推移したが、ベッセント財務長官が大統領から中国に対する関税引き下げるための提案はなく、米中首脳の貿易交渉が行われていないと言及すると、伸び悩み終盤にかけ上げ幅を縮小した。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が大幅に続伸したことが東京市場の株価の支えとなった。中でも、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が2.50%上昇、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が3.96%上昇と、ダウ平均(1.07%上昇)と比べ上昇率が大きく、東京市場でハイテク株や半導体関連株の株価支援要因となった。また、外為市場で1ドル=143円30銭台と、昨日15時30分頃と比べ1円50銭ほど円安・ドル高に振れたことが東京市場で輸出株などの株価の支えとなった。一方、トランプ米政権が打ち出す政策が二転三転しており先行き不透明感が意識されていることに加え、日米財務相会談や日米関税交渉などを控え積極的な買いを見送る向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は13-19日に国内株を3週連続で買い越した。買越額は7056億円だった。今日は、LIFE CREATE<352A>が東証グロースに上場した。
セクター別では、保険業、その他製品、銀行業、電気機器、非鉄金属などが値上がり率上位、陸運業、不動産業、鉱業、食料品、パルプ・紙などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、住友電工<5802>、任天堂<7974>、ファナック<6954>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、パナHD<6752>、SMC<6273>、フジクラ<5803>、楽天グループ<4755>、信越化<4063>、ソフトバンクG<9984>、MS&AD<8725>、スズキ<7269>などが上昇。他方、ニトリHD<9843>、NTT<9432>、KDDI<9433>、JT<2914>、ダイキン<6367>、良品計画<7453>、中外薬<4519>、伊藤忠<8001>などが下落している。
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