後場に注目すべき3つのポイント~防衛関連買われるも指数の小動きは継続
*12:28JST 後場に注目すべき3つのポイント~防衛関連買われるも指数の小動きは継続
18日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・日経平均は続伸、防衛関連買われるも指数の小動きは継続
・ドル・円はしっかり、米金利高でドル買い
・値上がり寄与トップはアドバンテ<6857>、同2位は東京エレクトロン<8035>
■日経平均は続伸、防衛関連買われるも指数の小動きは継続
日経平均は続伸。前日比121.86円高(+0.31%)の39296.11円(出来高概算9億4000万株)で前場の取引を終えている。
17日の米国株式市場はプレジデンツ・デーの祝日のため休場。欧米市場では、ドルは151円94銭まで買われた後、151円34銭まで下落し、151円39銭で取引を終了した。
米国市場が休場だったことから、東京市場はほぼ横ばいで取引を開始。日経平均は前日終値水準でスタートした後は、39300円前後でのもみ合いに終始した。為替が1ドル151円80銭台と前日比やや円安ドル高に推移したことが下支えとなったが、積極的な買いは手控えられて小幅高に留まった。
日経平均採用銘柄では、欧州市場で軍備増強の思惑が高まったことが影響してIHI<7013>、日本製鋼所<5631>、三菱重<7011>、川崎重<7012>など防衛関連銘柄の一角が買われたほか、三菱自<7211>、日産自<7201>など自動車関連の一角も上昇。また、アドバンテスト<6857>、スクリーンHD<7735>、東京エレクトロン<8035>など半導体関連も買われた。このほか、カナデビア<7004>、住友化学<4005>、パナHD<6752>などが上昇した。
一方、昨日買われたNXHD<9147>、ブリヂストン<5108>が下落したほか、J.フロント リテイリング<3086>、三越伊勢丹<3099>など百貨店株もさえない。また、ヤマハ<7951>、太平洋セメント<5233>も売られた。このほか、住友ファーマ<4506>、ニッスイ<1332>、丸紅<8002>、良品計画<7453>などが下落した。
業種別は、電気・ガス、輸送用機器、機械、鉱業、陸運などが上昇した一方、ゴム製品、水産・農林、海運、その他金融、金属製品などが下落した。
前場の日経平均の上下のレンジは200円ほどに留まっており、指数の小動きは継続している。近く開催される予定の米露首脳会談の方向性を見極めたいとするムードも強く、積極的に日本株を買う動きは手控えられている。後場もこのムードは継続し日経平均、TOPIXは小動き推移となりそうだ。決算発表も一巡したことで、証券会社のアナリストレポートなどを材料視した個別物色が売買の中心となろう。
■ドル・円はしっかり、米金利高でドル買い
18日午前の東京市場でドル・円はしっかりの値動きとなり、151円24銭から151円85銭まで値を切り上げた。米10年債利回りの上昇基調で、ドル買いに振れやすい展開に。主要通貨はドル買いに押され、ユーロ・ドルは1.0460ドル台に沈んでいる。
ここまでの取引レンジは、ドル・円は151円24銭から151円85銭、ユーロ・円は158円54銭から159円31銭、ユーロ・ドルは1.0462ドルから1.0486ドル。
■後場のチェック銘柄
・イタミアート<168A>、Will Smart<175A>など、3銘柄がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・値上がり寄与トップはアドバンテ<6857>、同2位は東京エレクトロン<8035>
■経済指標・要人発言
【経済指標】
・特になし
【要人発言】
・ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事
「関税が物価に与える影響は限定的かつ一時的」
「直近のCPIは期待外れだったが、季節調整の問題が原因である可能性」
「今年のインフレ鈍化と利下げの再開を予想」
・中国国家発展改革委員会(NDRC)
「民間企業の資金調達の困難さとコスト高の問題解決を継続」
・マクロン仏大統領
「欧州委員会の提案に基づき、ウクライナ支援と防衛への投資・開発を継続」
<国内>
・20年国債入札
<海外>
・12:30 豪準備銀行政策金利発表(現行:4.35%)
・16:00 英・1月失業率(12月:4.6%)
<CS>