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銘柄/投資戦略 2025/05/16 11:31 一覧へ

PBシステムズ---第2四半期は受注遅れもあり微増収減益、新KGIを発表

*11:31JST PBシステムズ---第2四半期は受注遅れもあり微増収減益、新KGIを発表 PBシステムズ<4447>は5月15日の大引け後、2025年9月期第2四半期決算を発表した。売上高は前年同期比1.5%増の1,170百万円、営業利益は同58.3%減の50百万円、経常利益は同58.5%減の50百万円、中間純利益は同61.5%減の31百万円で着地した。会社計画を下回る進捗だが、大型案件の受注遅れが主な要因であり、現時点で当該案件は受注済み(第3四半期以降に売上予定)となっている。

セグメント別で見ると、セキュアクラウドシステム事業の売上高は前年同期比1.6%増の1,131百万円、セグメント利益は同51.9%減の61百万円と微増収減益となった。半導体、AI、ゲームなどデジタル産業関連の性能向上案件に付随するハードウエア販売が好調だった他、「2025年の崖問題」による基幹システム刷新案件も売上増加に寄与し、前年同期実績を上回った。一方、高付加価値案件が少なかったこと、戦略的な人員増やエンジニアハビタット開設等の投資によるコスト増でセグメント利益は前年同期を下回った。

エモーショナルシステム事業については、売上高が前年同期比1.9%減の38百万円、セグメント損益は11百万円の赤字(前年同期は7百万円の赤字)となった。東京オフィスと福岡本社ショールームMetaWalkers体験コーナーを活用した実機デモによる、防災・宇宙・スポーツ科学・シニア市場への展開、地方創生分野への導入に向けた営業活動を推進するとともに、セキュアクラウドシステム事業の既存顧客に対する企業向けメタバースの提案活動に取り組んだ。売上は、あかがねミュージアムへの360度シアター導入案件の他、既存のMetaWalkersリニューアル案件が寄与した。また、前事業年度中のMetaWalkers改造投資によるコスト増に加えて、高付加価値のイベント案件が取り込めなかったため、セグメント利益も前年同期を下回った(※各セグメント数値は決算説明資料ベース、全社費用を各セグメントの人員割合で配賦)。

2025年9月期の業績予想については、売上高が前期比10.0%増の3,420百万円、営業利益が同4.9%増の380百万円、経常利益が同3.8%増の376百万円、当期純利益が同0.3%増の256百万円の計画を据え置いている。なお、KGI(Key Goal Indicator)として、「2030年9月期までにROE30%を達成、維持継続」を新たに掲げている。

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