ユーロ週間見通し:弱含みか、ドイツの政治不安や日銀追加利上げ観測の影響も
*14:39JST ユーロ週間見通し:弱含みか、ドイツの政治不安や日銀追加利上げ観測の影響も
■弱含み、ウクライナ戦争終結への期待後退の影響も
今週のユーロ・ドルは弱含み。ウクライナ戦争終結にむけた協議は米国とロシアだけで行われたが最終的な結論に至らず、早期の戦争終結への期待は後退したことから、リスク回避のユーロ売りが観測された。ただ、米経済指標の悪化を受けユーロ売り・米ドル買いは週末前に一服した。取引レンジ:1.0401ドル-1.0506ドル。
■下げ渋りか、ウクライナ協議の不透明感もドル買い一服
来週のユーロ・ドルは下げ渋りか。ウクライナ戦争の終結に向けた協議を巡る不透明感は消えていない。ドイツ総選挙で極右勢力が躍進すれば、政治不安を懸念したユーロ売りも予想される。一方、米インフレ鈍化で連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げへの思惑は残されており、ユーロ売り拡大の可能性は低いとみられる。
予想レンジ:1.0350ドル-1.0550ドル
■反落、日銀による早期追加利上げを警戒
今週のユーロ・円は反落。日本銀行による早期追加利上げ観測が強まり、日本とユーロ圏の金利差縮小を意識したユーロ売り・円買いが拡大した。ウクライナ戦争の終結に向けた協議を巡る不透明感は消えていないことも嫌気されたようだ。取引レンジ:155円82銭-159円87銭。
■弱含みか、ドイツの政治不安や日銀追加利上げ観測の影響も
来週のユーロ・円は弱含みか。ウクライナ戦争の終結に関する協議は円滑に進んでいないこと、2月23日に行われるドイツ総選挙で極右勢力が躍進した場合、ドイツの政治不安が高まることもユーロ売り材料となり得る。日本銀行による早期追加利上げの思惑は消えていないこともユーロの反発を抑える一因となる。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・特になし
予想レンジ:154円00銭-158円00銭。
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