品川リフラクトリーズ---3Q減収なるも、先端機材事業の売上高は2ケタ増
*12:49JST 品川リフラクトリーズ---3Q減収なるも、先端機材事業の売上高は2ケタ増
品川リフラクトリーズ<5351>は6日、2025年3月期第3四半期(24年4月-12月)連結決算を発表した。国内外で粗鋼生産量の減少が見られるなど厳しい事業環境の中、売上高が前年同期比3.7%減の1,050.94億円、EBITDAが同6.0%減の128.37億円、営業利益が同8.3%減の99.42億円、経常利益が同6.3%減の108.26億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同37.2%減の79.24億円となった。
耐火物事業の売上高は前年同期比6.8%減の695.27億円、セグメント利益は同14.1%減の55.44億円となった。国内においては、粗鋼生産量が減少する中、拡販活動、価格改定、販売構成の改善によるスプレッドの拡大、コストダウン等により、減収ではあるものの、増益となった。一方で、海外においては、お客様の操業トラブルや活動水準の低下による影響が大きく、さらに、オランダのGouda Refractories Group B.V.のM&Aに伴う関連費用7億円の発生等も加わり、減収減益となった。その結果、耐火物事業全体としては減収減益となった。
断熱材事業では、国内向け耐火断熱れんがの販売が増加し、売上高は同3.3%増の141.42億円、セグメント利益は利益率の高いセラミックファイバー関連製品の販売が減少し、同0.4%減の25.64億円となった。
先端機材事業では、新たに加わったコムイノベーション社の業績が寄与し、売上高は同23.8%増の33.28億円、セグメント利益は半導体製造装置部材の国内需要の回復遅れもあり、同3.4%減の1.71億円となった。
エンジニアリング事業では、人件費の上昇に伴う工事契約単価の改定を行いつつも各所工事案件が減少し、売上高は同0.1%減の188.00億円、セグメント利益は工事案件の構成差により、同5.4%増の12.64億円となった。
その他事業の売上高は同0.6%増の6.80億円、セグメント利益は同0.6%増の4.08億円となった。
上述のとおり同社グループを取り巻く経営環境は厳しい状況であるが、様々な施策を講じ、2024年5月13日に公表したビジョン2030及び第6次中期経営計画の達成を目指す。
2025年3月期通期については、売上高は前期比1.5%減の1,420.00億円、営業利益は同10.0%減の125.00億円、経常利益は同12.8%減の130.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同41.1%減の90.00億円とする11月7日に修正した連結業績予想を据え置いている。
<ST>