日経平均は続落、ポジション調整で売り圧力強まる場面も
*16:00JST 日経平均は続落、ポジション調整で売り圧力強まる場面も
8日の米国市場はまちまち。ダウ平均は106.84ドル高の42635.20ドル、ナスダックは10.80ポイント安の19478.88で取引を終了した。雇用関連指標の強弱まちまちの結果を受け、寄り付き後は横ばい。9日がカーター元大統領の服喪の日で株式市場が休場となるほか、今週末に控えている雇用統計発表待ちの調整売りが先行。さらに、長期金利の上昇に連れた売りに、下落に転じた。連邦準備制度理事会(FRB)が公表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(12月開催分)で堅調な成長が続くとの参加者の見通しが示され、相場は下げ止まった。終盤にかけダウはプラス圏を回復、ナスダックは小幅下落と、まちまちで終了。
米国株は高安まちまちだったが、米ハイテク株の下落を受けて、東京市場はやや売り優勢で取引を開始した。上場来高値を更新していたアドバンテスト<6857>が前日比マイナス圏に沈むなど値がさ半導体株が軟調な値動きとなったことで、日経平均は下げ幅を拡大。米市場休場に伴うポジション調整が進み、後場は日経平均が一段安となる場面も見られたが、売り一巡後は下げ幅を縮小した。
大引けの日経平均は前日比375.97円安(-0.94%)の39605.09円となった。東証プライム市場の売買高は18億4824万株。売買代金は4兆3226億円。業種別では、海運、卸売、保険、輸送用機器、非鉄金属などが下落した一方、その他製品、医薬品、不動産の3セクターのみ上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は20.1%、対して値下がり銘柄は77.6%となっている。
日経平均採用銘柄では、アドバンテストや東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体株の一角が売られたほか、川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株も弱い。また、三菱自動車<7211>、マツダ<7261>、日産自動車<7201>、日野自動車<7205>、スズキ<7269>など自動車株も売り優勢となった。このほか、三井物産<8031>、ジェイテクト<6473>、フジクラ<5803>などが下落した。
一方、指数インパクトが大きいファーストリテ<9983>が乱高下の末、前日比プラス圏で取引を終了したほか、住友不動産<8830>、三菱地所<8802>、東京建物<8804>など不動産株の一角がしっかり。このほか、中外製薬<4519>、荏原製作所<6361>、TOPPANホールディングス<7911>、ふくおかFG<8354>、味の素<2802>などが買われた。
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