NYの視点:【今週の注目イベント】米コアPCE、米GDP、英・東京CPIなど
*07:46JST NYの視点:【今週の注目イベント】米コアPCE、米GDP、英・東京CPIなど
今週は連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として最も注視している最新2月の個人消費支出(PCE)データに注目が集まる。2月消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)で、インフレ鈍化の基調が示されたが、コアPCEにも含まれる項目では加速が見られたため、市場エコノミストは、前年比で、前回の+2.6%から+2.7%と伸びが加速すると見ている。
同時に、今年に入り、関税などへの不透明感に、消費者信頼感指数が低下傾向にある。コンファレンスボードの3月の米消費者信頼感指数でも4カ月連続の低下が予想されている。米国経済の7割を占める消費の鈍化が警戒される。FRBが先週開催したFOMCで公表した金融当局者の予測を裏付ける結果となる可能性が強い。金融当局者は2025年の国内総生産(GDP)見通しを大幅に引き下げた一方で、インフレ見通しを引き上げ。金利見通しは前回12月見通しから年2回で変わらずだった。関税政策が明確化するまでは、各国中銀も金融政策を修正することが困難で、通貨も方向観を探る展開が続くと見られる。
そのほか、英国や東京都区部、オーストラリアの消費者物価指数(CPI)が発表予定で、中銀の今後の金融政策判断するうえで、注目材料となる。
■今週の主な注目イベント
●米国
24日:製造業・サービス業PMI、ボスティック米アトランタ連銀総裁インタビュー
25日:新築住宅販売件数、FHFA住宅価格指数、コンファレンスボード消費者信頼感、ウィリアムズ米NY連銀総裁挨拶
26日:耐久財受注、ムサリム米セントルイス地区連銀総裁が講演
27日:GDP確定値、失業保険申請件数、貿易収支、バーキン米リッチモンド連銀総裁が講演
28日:個人所得・支出、コアPCE、ミシガン大消費者信頼感指数、ボスティック米アトランタ連銀総裁が司会
●欧州
24日:ユーロ圏製造業・サービス業PMI
25日:独IFOビジネス景況
27日:デキンドスECB副総裁が講演
28日:ユーロ圏消費者信頼感、独失業率
●英国
24日:製造業・サービス業PMI、ベイリー英中銀総裁、講演
26日:CPI、リーブス財務相は経済見通し
27日:英中銀ディングラー氏講演
28日:GDP、小売売上高
●日本
28日:東京CPI
●加
26日:カナダ中銀が金融政策の議事公表
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