ヤマノホールディングス---3Qは減収なるも概ね期初計画の範囲内で進捗
*17:59JST ヤマノホールディングス---3Qは減収なるも概ね期初計画の範囲内で進捗
ヤマノホールディングス<7571>は13日、2025年3月期第3四半期(24年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比0.2%減の101.45億円、営業損失が0.73億円(前年同期は0.28億円の損失)、経常損失が0.88億円(同0.19億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失が2.22億円(同0.33億円の損失)となった。
主力事業の和装宝飾事業において、第3四半期の売上高が季節性の影響により減少したこと、加えて今期は、第3四半期後半の受注増加に伴い、商品の引渡しが第4四半期に集中したことにより減収となった。
一方、2025年3月期通期の連結業績予想については、売上、利益とも第4四半期の比率が例年よりもやや高まるものの、下半期全体でみると、概ね例年通りに進捗していることから、期初計画の範囲内とし、据え置いている。ただし、親会社株主に帰属する当期純利益については、投資有価証券評価損を計上したため、0.40億円に下方修正している。また、期末配当金については、期初計画通り1株当たり1.0円としている。
各個別の事業については、重点施策の「既存事業の収益安定化」策が進展し、教育事業は増収増益を継続。前期赤字であったDSM事業及びその他の事業は、赤字幅を縮小させている。
美容事業の売上高は13.60億円(前年同期比7.5%減)、セグメント利益は0.23億円(同32.6%増)となった。営業資源の有効活用に向け不採算店舗の閉鎖を進めたことで、前年同期比で8店舗減少した。また、出店エリアの顧客層の変化に対しては、多様なサロン形態を有する強みを活かし、2024年5月に2店舗目となる店舗業態転換を実施したほか、独立志向の従業員に対してはFC化を提案する等、営業体制の最適化に取り組んでいる。
和装宝飾事業の売上高は68.69億円(前年同期比2.5%減)、セグメント損失は0.99億円(前年同期は0.19億円の利益)となった。着物のメンテナンスサービスの強化、展示販売会における集客強化等に注力した結果、受注は堅調に推移した。一方で、納品の関係で、商品の引渡しが第4四半期に集中したこと、営業資源の有効活用に向けた店舗閉鎖及び移転を進めたこと等があった。
DSM事業の売上高は6.17億円(前年同期比5.7%減)、セグメント損失は0.27億円(前年同期0.35億円の損失)となった。販売員や顧客の高齢化等により依然厳しい状況が続く中、拠点の統廃合を実施した影響や販売員稼働数の低下等もあった。
教育事業の売上高は10.58億円(前年同期比39.3%増)、セグメント利益は0.70億円(前年同期比16.1%増)となった。マンツーマンアカデミー及び東京ガイダンスが前期に引き続き順調に推移した。加えて、2023年12月に教育事業の3社目として新たにグループ入りした灯学舎が期初より寄与した。
その他の事業の売上高は2.40億円(前年同期比3.5%増)、セグメント損失は0.17億円(前年同期は0.56億円の損失)となった。店舗販売の増加があった。
2025年3月期通期の連結業績予想については、同日、業績予想の修正を発表した。売上高が前期比1.2%増(前回予想と変わらず)の140.00億円、営業利益が同157.8%増(同)の2.60億円、経常利益が同125.2%増(同)の2.30億円、親会社株主に帰属する当期純利益が0.40億円(前回予想比66.7%減)としている。
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