NYの視点:【今週の注目イベント】G20、豪・NZ準備銀金融政策、日英加CPI、FOMC議事要旨
*07:35JST NYの視点:【今週の注目イベント】G20、豪・NZ準備銀金融政策、日英加CPI、FOMC議事要旨
今週はドイツのミユンヘンでG20が開催される。金融政策では、豪州準備銀、ニュージーランド準備銀が金融政策決定会合を開催。豪州準備銀はパンデミック発生の2020年以降で初めての利下げに踏み切る見通し。ニュージーランド準備銀も利下げを決定する公算となっている。
また米国では、連邦準備制度理事会(FRB)が1月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を公表する。この会合では、トランプ新政権による新たな政策不透明感に利下げ見送りを決定。ピークから100ベーシスポイントの利下げをすでに実施しており、また、利下げを実施する一因となった労働市場の減速懸念も昨年よりも後退したことも利下げ見送りの理由と説明した。今後は政策調整のペースを鈍化させ慎重な判断が重要との見解で合意した。平均的なスタッフ予想では、本年あと2回程の利下げが予想されている。パウエル議長も先週の上下院議会証言でも、利下げを急ぐ必要がないとの姿勢を繰り返した。先週発表されたCPIも予想を上回るなど、インフレ動向も判断が困難となっている。議事録では、経済、雇用、インフレ見通しなどの判断をさらに詳しく探ることになる。
日本、英国、カナダでは消費者物価指数(CPI)に注目。カナダ1月インフレは低下した公算だが、1月の英CPIは伸び加速が予想されている。日本ではさらに10-12月期の国内総生産(GDP)が発表されるが、前期から伸び鈍化が予想されている。
■今週の主な注目イベント
●米国
17日:プレシデンツデーの祭日で休場、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、ボウマンFRB理事が講演
18日:NY地区連銀製造業指数、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁が講演
19日:FOMC議事録、住宅着工件数
20日:週次失業保険申請件数、フィラデルフィア地区連銀製造業指数、1月先行指数、グールズビー米シカゴ連銀総裁が講演、ムサレム米セントルイス連銀総裁が講演
21日:製造業、サービスPMI、中古住宅販売、ミシガン大消費者信頼感指数
●日本
17日:GDP
19日:機械受注、貿易収支
21日:CPI
●豪州
18日:豪州準備銀行が金融政策決定会合を開催
●NZ
19日:NZ準備銀が金融政策決定会合を開催
●欧州
18日:独ZEW
20日:消費者信頼感
21日:ユーロ圏、仏、独製造業、サービスPMI、レーンECBチーフエコノミストが講演
●英
18日:失業保険申請件数、失業率、ベイリー英中銀総裁講演
19日:CPI
21日:製造業、サービスPMI
●カナダ
17日:住宅着工
18日:CPI
21日:小売
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