NYの視点:米12月地区連銀製造業データ:見通し強い、12月ISM製造業景況指数の改善を示唆
*08:07JST NYの視点:米12月地区連銀製造業データ:見通し強い、12月ISM製造業景況指数の改善を示唆
米12月リッチモンド連銀製造業指数は-10と、予想通り11月-14から改善した。6月来で最高。ただ、14カ月連続のマイナスとなった。主要項目となる新規受注は8ポイント上昇の-11。雇用は2ポイント上昇し、-8、出荷は1ポイント上昇の―11となった。
6か月先の状況は前月から14ポイント上昇し45と、2021年以来で最高を記録。最近の全地区連銀製造業指数での見通し改善が目立つ。大統領選を巡る不透明性の払拭が影響した可能性もある。
■米・12月リッチモンド連銀製造業指数:-10(予想:-10、11月:-14)
新規受注:-11(-14)
出荷:-11(-12)
Order backlog:-13(-27)
設備稼働率:-8(-15)
雇用:-8(-10)
賃金:16(17)
支払い価格:2.86(2.48)
受け取り価格:1.71(2.07)
●6か月先の状況:45(31)
出荷:41(33)
新規受注:43(37)
Order backlog:14(10)
設備稼働率:24(25)
雇用9(-3)
賃金:39(51)
フィラデルフィア、NY連銀の製造業指数と同様に全米の製造業を示すISM製造業も12月に、11月の低水準から回復を示唆する結果となった。12月ISM製造業は1月3日に発表予定。
商務省が発表する国内総生産(GDP)と同様のモデルを使用しているため注目されるアトランタ連銀の第4四半期のGDP成長見通しは3.1%で変わらずとなった。連邦準備制度理事会(FRB)は直近12月連邦公開市場委員会(FOMC)でクリーブランド連銀のハマック総裁が政策維持を主張し、利下げ決定に反対票を投じた。過去3会合のうち、2会合で反対票が投じられた。米国経済成長が想定以上に強く、インフレへの懸念も根強いことが明らかになり、ドル買いを支援した。
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