NY株式:NYダウは123ドル高、早期利下げ期待が後退
*06:45JST NY株式:NYダウは123ドル高、早期利下げ期待が後退
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は123.24ドル高の44,593.65ドル、ナスダックは70.41ポイント安の19,643.86で取引を終了した。
トランプ大統領が鉄鋼・アルミへの25%関税賦課する大統領令に署名したことを受け貿易摩擦の深刻化を警戒した売りに、寄り付き後、下落。その後、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は上院銀行委公聴会で証言し利下げを急ぐ必要がないと改めて表明したため金利高でハイテクが売られた。同時に、議長がインフレの一段の鈍化が見たいと、利下げ軌道を再確認すると売りが後退。ダウは上昇に転じ、終盤にかけて上げ幅を拡大。ナスダックはプラス圏を回復できずまちまちで終了した。セクター別では、食品・飲料、タバコが上昇した一方で、自動車・自動車部品が下落。
携帯端末のアップル(AAPL)は中国での売り上げ低迷への対処で、人工知能(AI)を巡り中国のオンライン小売のアリババ(BABA)との提携を発表し、上昇。飲料メーカーのコカ・コーラ(KO)は第4四半期決算で、中国や中東の売り上げ回復が奏功し1株当たり利益が予想を上回り上昇。
半導体のインテル(INTC)はトランプ政権が国内での高性能半導体の設計・製造を行うことを約束すると、フランスで開催されているAIサミットでバンス副大統領が発言し、上昇。オンライン証券会社のチャールズ・シュワブ(SCHW)はアナリストが目標株価を引き上げ、上昇。ホテル経営のマリオット・インターナショナル(MAR)は第1四半期の見通しが弱く、下落した。
配車サービス会社のリフト(LYFT)は取引終了後に四半期決算を発表。自社株買い計画を発表したものの、見通しが予想を下回り、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
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