エヌビディアの時間外での上昇が支援材料
*08:31JST エヌビディアの時間外での上昇が支援材料
29日の日本株市場は、買い一巡後も底堅さが意識されそうだ。28日の米国市場は、NYダウが244ドル安、ナスダックは98ポイント安だった。エヌビディアの決算発表を控え様子見姿勢が強まり、主力株には持ち高調整の売りが出た。米連邦準備理事会(FRB)が公表した米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨において、トランプ関税の影響を見極めるまで政策金利変更には慎重な姿勢が改めて示されたことも重荷になった。シカゴ日経225先物は大阪比170円高の37870円。円相場は1ドル=144円80銭台で推移している。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。取引終了後に発表されたエヌビディアの第1四半期決算は、売上高、調整後1株利益ともに市場予想を上回り、時間外取引で5%ほど上昇する場面もみられた。
エヌビディアの決算評価からアドバンテスト<6857>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株に買いが入るとみられ、支援材料になりそうだ。
昨日の日経平均株価は38000円を回復して始まった後は、利益確定に伴う売りが優勢だった。超長期国債の入札が低調だったとして、長期金利が上昇したことをきっかけに利食いの動きが強まったとみられている。200日線を割り込んで終えていたが、ハイテク株主導での展開が見込まれるなか、改めて200日線が支持線に変わるかが注目されよう。
また、週末には赤沢経済再生相が3回目の通商協議で会談できなかったベッセント米財務長官と協議を行う予定であり、協議進展への期待から押し目待ち狙いの買いが意識されそうだ。そのほか、3月期決算企業の期末配当金の支払いが本格化することが需給面での下支えになると考えられる。物色はインデックスに絡んだ商いから主力株中心の物色になりそうだが、グロース250指数は連日で年初来高値を更新しており、時価総額上位で流動性のある銘柄には引き続き中小型ファンド経由の資金流入が意識されやすいだろう。
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