ネクスグループ Research Memo(8):2024年11月期は大幅増収。黒字化に向けた収益体質の良化が進む(4)
*13:08JST ネクスグループ Research Memo(8):2024年11月期は大幅増収。黒字化に向けた収益体質の良化が進む(4)
■ネクスグループ<6634>の業績動向
3. 財務状況及び経営指標
財務状況は、2024年11月期末の資産合計が前期末比2,860百万円増加し、5,941百万円となった。内訳を見ると、流動資産が1,506百万円増加した。これは、現金及び預金が665百万円、売掛金が436百万円、預け金が354百万円増加したことによる。固定資産は1,354百万円増加した。これは、のれんが1,157百万円増加したことによる。
負債合計は前期末比1,491百万円増加し、1,609百万円となった。主に、買掛金が219百万円、預り金が841百万円、借入金残高が272百万円増加したことによる。なお、借入金残高は1年内返済予定の長期借入金、長期借入金残高の合計である。
純資産合計は前期末比1,369百万円増加し、4,331百万円となった。主に、資本剰余金が1,499百万円、その他有価証券評価差額金が151百万円増加したことによる。
経営指標は、安全性を表す指標のうち、流動比率が前期末比1,090.5ポイント低下し208.8%となった。また、自己資本比率も同23.3ポイント低下し72.7%となった。これらは、ケーエスピーとスケブの子会社化に伴う、有利子負債の増加によるところが大きい。弊社では、既に一定の売上高と営業利益を確保している2社を新たに取得したことから、今後の利益体質やキャッシュ・フローの増強に向けた先行投資が進捗していると見ている。
4. キャッシュ・フローの状況
2024年11月期末の現金及び現金同等物の残高は1,145百万円となった。営業活動によるキャッシュ・フローは352百万円の支出となった。これは主に、のれん償却額153百万円、仕入債務の増加額50百万円があった一方で、税金等調整前当期純損失258百万円、売上債権の増加額249百万円、棚卸資産の増加額62百万円があったことによる。投資活動によるキャッシュ・フローは296百万円の支出となった。これは主に、関係会社株式の取得による支出300百万円があったことによる。財務活動によるキャッシュ・フローは28百万円の収入となった。これは主に、長期借入れによる収入80百万円、社債の発行による収入20百万円があった一方で、長期借入金の返済による支出57百万円、社債の償還による支出14百万円があったことによる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
<HN>