兵機海運---3Qは減収、非連結決算化を受けた通期予想を発表
*13:46JST 兵機海運---3Qは減収、非連結決算化を受けた通期予想を発表
兵機海運<9362>は13日、2024年3月期第3四半期(23年4月-12月)の連結業績を発表した。売上高は前年同期比21.4%減の113.45億円、営業利益は同30.4%減の5.11億円、経常利益は同27.3%減の5.80億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同9.2%減の5.16億円だった。
海運事業において、内航事業の売上高は前年同期比2.3%増の52.05億円、営業利益は同35.0%増の2.58億円となった。取扱いトン数は前年度と比べて横ばいで推移したが、油糧・飼料関係を中心とした料金改定の効果があった。外航事業の売上高は前年同期比63.3%減の10.07億円、営業利益は同72.2%減の0.73億円となった。前年度に収益面で主力となった建機類の輸送契約が終了したことから、今年度は従来からの航路である中国、韓国、台湾の東アジアに加え、中国経由、中央アジア向け三国間輸送のスポット案件の受注に努めた。
港運・倉庫事業において、港運事業の売上高は前年同期比26.5%減の39.35億円、営業利益は同17.0%減の1.25億円となった。前年度高騰していたコンテナの海上運賃が半減したことに加え、円安傾向の影響もあって輸入貨物の取扱いが減少した。また、船社費用等の一部取引について従来売上高として請求していたものを2023年10月以降は立替金として請求することとした影響もあった。倉庫事業の売上高は前年同期比4.4%減の11.97億円、営業利益は同57.4%減の0.54億円となった。神戸・姫路両地区の危険物倉庫の取扱量は前年度並みに推移したが、神戸地区では港運事業の輸出入貨物の取扱いが減少したことと連動し荷役作業や付帯作業の収入が減少、姫路地区では鋼材の取扱量が減少したことにより、それぞれ一般倉庫での売上が伸び悩んだ。
2024年3月期通期の連結業績予想については、同日、業績予想の修正を発表した。2024年3月期より非連結決算への移行を2月13日に発表しており、売上高が145.00億円、営業利益が5.50億円、経常利益が6.30億円、当期純利益が4.40億円としている。また、配当予想の修正も同時に発表し、1株当たりの配当金を当初予想に対して12円増配の112円としている。
<SO>