フィスコニュース

銘柄/投資戦略 2025/01/10 15:33 一覧へ

ニッポンインシュア Research Memo(3):保証事業は家賃債務保証サービス事業を中核に売上高の9割超を占める

*15:33JST ニッポンインシュア Research Memo(3):保証事業は家賃債務保証サービス事業を中核に売上高の9割超を占める ■事業概要

1. 保証事業
家賃債務保証サービス事業を中核に保証事業を展開しており、同事業が売上高の9割超を占める(2024年9月期)。家賃債務保証サービス「スマートサポート」は、賃貸物件を借りる際に必要とされる「連帯保証人」をニッポンインシュア<5843>が代行して引き受けるシステムである。これにより契約者とオーナー・不動産管理会社の賃貸借契約をよりスムーズに行うことができる。

(1) 家賃債務保証サービス
賃貸住宅の賃貸借契約において入居者の連帯保証人の役割を果たすサービスである。連帯保証人が必要だが見つからない、あるいは知人に頼みたくない等の入居希望者が増加しており、現在では家賃債務保証サービスの利用が主流になっている。同社は不動産管理会社を通じて入居希望者から申し込みを受け入居審査を行い、契約可否を判断する。家賃債務保証では、万が一、入居者が病気や怪我で働けない、または、失業などで収入が一時的になくなり、家賃が払えなくなった等の場合に、同社が一時的に家賃を立て替える。

これにより、入居者が居住を失うことなく、オーナーや不動産管理会社との信頼関係を維持できる。また、オーナーにとっては、予期せぬトラブルで家賃滞納などが起こると収入が不安定になるリスクがあるため、貸したくても貸せない、さらに賃貸後も常に不安を抱える場合がある。同社が連帯保証人となることで、オーナーは安心して物件を貸出し、安定した家賃収入を見込める。

(2) 介護費債務保証サービス
単身高齢者の増加に伴い、老人ホームや高齢者施設に入所する人は増加傾向にある。しかし、いざ入所を考えても連帯保証人が立てられず、見つけることも難しいのが現状だ。介護施設の利用者と同社が保証委託契約を締結し、入所者と介護施設の入所契約をよりスムーズに行う介護費債務保証サービス「ケアサポート」を提供する。同社が施設利用者の連帯保証人となり、介護施設利用費(月々の利用料及び食費・光熱費・医療費・介護費、退去後の原状回復費や各種違約金)などの滞納リスクを引き受けることで、施設運営会社は安心して経営に専念できる。

(3) 入院費債務保証サービス
入院患者との間で保証委託契約を締結し、同社が連帯保証人となることで入院費の未納リスクを引き受けるサービス「メディカルインシュア」を提供する。入院患者は連帯保証人を探す必要がなく、治療を受けることができる。医療機関は入院費の未納リスクがなくなるだけでなく、不慣れな回収業務の負担も軽減される。さらに、未収金が発生した場合でも、同社が入院患者に代わり入院費を立て替えるため、従来の業務に専念でき、病院経営の安定にもつながる。なお、「介護費債務保証サービス」「入院費債務保証サービス」は、開始直後にコロナ禍によって積極的な営業活動が行えなかったこともあり、現在はノウハウ蓄積とともに医療機関や介護施設へのアプローチを進めている。

2. その他
その他、フィットネスサービスとランドリーサービスを展開する。フィットネスサービスでは(株)カーブスジャパンが運営する女性だけのフィットネスクラブ「Curves(カーブス)」のフランチャイジーとして福岡市で6店舗を運営する。ランドリーサービスではWASHハウス<6537>が運営する日本最大のコインランドリーチェーン「WASHハウス」のフランチャイジーとして福岡県で4店舗を運営する。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)


<HN>

フィスコニュース

マーケット ニュース一覧