為替週間見通し:伸び悩みか、米インフレ加速も為替介入への警戒が重石
*15:39JST 為替週間見通し:伸び悩みか、米インフレ加速も為替介入への警戒が重石
■日米利上げ通過でドル堅調-160円視野に円安基調
今週(9月21日-25日)は、米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀金融政策決定会合の利上げをそろって消化した後、米金利上昇を支えに円安基調が強まった一週間となった。週初21日は、FOMCの利上げ実施を受けたドル買いが優勢となり一時157円台後半まで上昇したが、トランプ米大統領が対イラン協議に前向きな姿勢を示したことで原油価格が下落、地政学リスク後退に伴う円買いも交錯し伸び悩んだ。22日は日米首脳会談を控える中、FOMCの年内追加利上げ観測を支えにドル買いが継続する一方、米・イラン協議進展報道による原油安で上値は限定的となり、当局による為替介入への警戒感もくすぶった。23日には、米9月総合PMIが5年ぶりの高水準となったことに加え、連邦準備制度理事会(FRB)のバー理事が追加利上げの必要性に言及、5年債入札の不調による米長期債利回りの急伸を受けてドル買いが加速し、158円台に乗せた。週後半24日は、米新規失業保険申請件数の改善や新築住宅販売件数の上振れ、7年債入札の不調を背景とした米長期金利の一段の上昇でドル買いに拍車がかかり、一時159円台に接近する場面もみられた。週末25日は、米金利の高止まりを支えにドルは底堅く推移したものの、原油安や為替介入への警戒から上値は抑えられた。日米金融政策イベントを通過し、円安基調が強まった一週間だった。
25日のニューヨーク外為市場でドル・円は158円台後半から156円94銭まで下落し、157円27銭で引けた。
【来週の見通し】
■伸び悩みか、米インフレ加速も為替介入への警戒が重石
ドル・円は伸び悩みか。米追加利上げ観測を背景とした金利高が続く中、インフレ加速ならドル買い地合いに振れやすい。ただ、為替介入への警戒感から、上値余地は限られる。
直近の米連邦公開市場委員会(FOMC)で引き締め的な政策方針が示され、米長期金利が上昇基調を強めている。指標となる10年債利回りは2007年以来19年ぶりの高水準に浮上しており、ドル買い地合いが続く。そうした中、米連邦準備制度理事会(FRB)が政策判断の上で重視するコアPCE価格指数が注目される。前年比は横ばい、前月比は上昇が予想され、インフレ圧力を意識したドル買いが見込まれる。ある短期筋はドル買い地合いの継続を予想し、160円台前半を当面の上値メドとしている。ただ、日本時間23日に行われた日米首脳会談を経て為替介入が警戒され、160円に接近すればドル・円の上値は重くなるとみられる。一方、トランプ米大統領はイランとの和平に向けた対話の再開に前向きなものの、ペゼシュキアン・イラン大統領は核開発の放棄に否定的な見解を繰り返しており、紛争終結に向かう可能性が現時点で乏しいことも、ドル買いを支援しそうだ。
【米・8月コアPCE価格指数】(9月30日発表予定)
30日発表の米8月コアPCE価格指数は現時点で前年比+3.3%と、前回から横ばいの見通し。前月比は+0.3%と前回の+0.2%を上回ると予想され、インフレ加速と市場が受け止めればドル買い要因となろう。
【米・9月雇用統計】(10月2日発表予定)
10月2日発表の米9月雇用統計で失業率は4.1%(8月4.1%)、非農業部門雇用者数は前月比+10.0万人(同+16.2万人)、平均時給は前月比+0.3%(同+0.3%)と予想される。雇用情勢の底堅さが示されれば、引き締め的な金融政策をにらみドル買い継続。
・予想レンジ:156円00銭-161円00銭
上値抵抗線 157.8円 159.5円 160.3円 164.0円 170.0円
下値支持線 154.9円 151.9円 151.6円 149.2円 146.2円
○上値・下値ポイント一覧
上値ポイント:157.80、159.50、160.00、161.00、162.00、163.00
下値ポイント:157.50、156.50、155.20、153.00、151.60
【ドル買い要因】
・Fed3.75~4.00%へ利上げ・追加利上げ観測
・日本の財政悪化懸念
・中東緊張・原油高による米インフレ再燃警戒
・日米金利差を背景としたドル買い
【ドル売り要因】
・日銀1.25%へ利上げ・追加利上げ観測
・日米当局の為替介入警戒
・米国債務40兆ドル突破による財政悪化懸念
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