ショクブン、ミナトHD、日シス技術など
<8848> レオパレス21 464 +26大幅反発。10日に発表した上半期決算や上方修正を受け、その後株価は大きく水準訂正を果たしているが、本日は高値更新と一段高の展開に。一部で社長コメントが報じられており、買い材料にもつながったようだ。大規模な再開発や工場建設の活発化を受けて、建設事業者向け住居の受け皿として法人利用が堅調とコメントしている。法人の場合は賃料単価が高いとされていることで、収益拡大期待の高まりにつながっているようだ。
<3861> 王子HD 570.6 -15.8大幅反落。大和証券では投資判断を「2」から「3」に格下げ、目標株価も650円から600円に引き下げている。総合的な収益力の高さには一定程度の評価だが、外部環境の厳しさを背景にバリュエーションの切り上がりは想定し難い状況と判断しているようだ。円安進行によるコストアップ、段ボール販売の弱含みなどから、24年3月期営業利益は前期比5%減の810億円に下方修正しているもよう。
<6958> CMK 710 +27大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断「オーバーウェイト」を継続で、目標株価を900円から960円にまで引き上げた。車載用プリント配線板市場における同社のタイ工場の高い競争力を背景とした、成長ポテンシャルの拡大を評価しているようだ。中長期では日系の需要増に加え、 欧州系では新規案件獲得の増加に伴う需要増を予想。中計最終年度の27年3月期営業利益は95億円にまで増額のもよう。
<6367> ダイキン工 23095 -555大幅続落。大和証券では投資判断を「2」から「3」に、目標株価も30000円から22000円に引き下げた。欧州ヒートポンプ事業の落ち込みによるバリュエーションの低下、利益率の高い中国市場の低迷継続などを懸念要因として業績予想を下方修正した。中計の最終年度目標である26年3月期営業利益5000億円はやや高いハードルになっていると分析。少なくとも来期計画が示されるまで相対的な投資魅力は限定的と。
<4751> サイバー 925.4 +36.6大幅続伸。グループ会社のサムザップが21日に「呪術廻戦 ファントムパレード」の配信を開始し、アップルストア売上ランキングのゲームカテゴリーでいきなり第2位にランクインされたことから、一昨日にも強い動きが目立っていた。現在、売上ランキングではトップに立つ状況となっており、本日も一段とリバウンドを強める動きになっている。同タイトルは、TVアニメ「呪術廻戦」初となるスマホゲームとなる。
<7184> 富山第一銀行 839 -38大幅続落。第2四半期報告書が提出されているが、23年3月末段階で第5位株主だった井村俊哉氏が上位10株主に名を連ねていないことが明らかになっている。23年3月末には所有株式数1420千株で2.21%の保有比率であったが、今回は第10位株主の所有株数が960千株の状況となっている。井村氏の株式保有が思惑材料視されていた面も強かったことで、保有株売却観測が売り材料につながる形へ。
<9969> ショクブン 330 +80ストップ高。不二家と冷凍自動販売機分野での業務提携を発表。同社は今期より冷凍食品の自販機設置に着手しており、順次設置先を開拓してきている。今回の提携では、不二家が展開している冷凍スイーツ自販機の中京および関西地域への拡大にあたり、同社が自販機の販売・補充・メンテを行うことになるもよう、また、宅食事業において不二家の冷凍スイーツなどの販売取り扱いも開始する。業容拡大につながるとの期待が先行へ。
<6862> ミナトHD 1410 +166急伸。台湾のDediProg Technologyと資本業務提携を行うと発表している。同社が第三者割当増資を引き受け、12%の大株主となるもよう。Dediprog社は半導体デバイスプログラマ、オートハンドラ、ICソケットなどを開発・製造するほか、ROM書込みサービスなども行い、同分野では欧米やアジア市場で在感を示しているようだ。取扱製品の拡充による業容拡大への期待が先行する展開となっている。
<4323> 日シス技術 2539 +169大幅続伸。株主優待制度の導入、並びに、記念優待の実施を発表。3月末の300株以上保有の株主は、オリジナルギフトから商品を選択することができるようになる。300株以上500株未満の株主は3000円相当分を、500株以上は7000円相当分を選択できる。保有期間によって金額相当分が上昇する形に。なお、24年3月末の100株以上の株主に対しては、創立50周年記念としてクオカード1000円分も贈呈する。
<7011> 三菱重 8824 +529大幅続伸。一昨日に防衛事業説明会が開催されている。防衛力整備計画における7つの重視分野は全てが同社の正面装備品に関連するとコメントしているようだ。また、24年3月期における防衛・宇宙セグメントの受注高は1.6兆円規模に拡大、来年度も1兆円を超える規模の受注が見込めるとしているもよう。事業利益率の水準も防衛省の支援策で上昇が想定されるなど、防衛関連分野の拡大期待が再燃する形になっている。
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