前場に注目すべき3つのポイント~押し目狙いのスタンス~
*08:46JST 前場に注目すべき3つのポイント~押し目狙いのスタンス~
■半導体・押し目狙いのスタンス
■ノーリツ、25/12上方修正 営業利益 40億円←30億円
■前場の注目材料:マンダム<4917>マレーシアに開発拠点、東南ア市場照準
押し目狙いのスタンス
5日の日本株市場は、前日の大幅上昇に対する利食いをこなしつつ、押し目狙いのスタンスになりそうだ。4日の米国市場は、NYダウが31ドル安、ナスダックは51ポイント高だった。年内の追加利下げ観測が引き続き相場を下支えしたものの、利益確定の売りが出やすかったようだ。シカゴ日経225先物清算値は大阪比430円安の50570円。円相場は1ドル=155円00銭台で推移している。
シカゴ日経225先物清算値にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで売りが先行して始まり、その後も終盤にかけて下落幅を広げる形だった。ただ、前日の日経平均株価は寄り付き後ほどなくして5万円の大台を回復すると、その後も終日堅調な相場展開のなかで、51028.42円と高値引けだった。4ケタの大幅上昇となるなかで、利益確定の売りが出やすいだろう。
一方で、11月半ば以降、上値を抑えられていた25日線を明確に上抜けており、先高感が強まるなかで押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。25日線が支持線に変わるなか、同線に接近する局面では買いが入りやすいと考えられる。また、昨日はTOPIXが史上最高値を更新してきた。相対的に日経平均株価の出遅れが意識されやすく、年末に向けて11月4日につけた52636.87円を射程に入れたトレンド形成が期待されそうである。
また、昨日はソフトバンクG<9984>が1社で日経平均株価を300円超押し上げる形だった。ただ、同社は10月29日につけた27695円をピークに調整が続いており、昨日は9%を超える上昇とはなったが、依然として25日、75日線を下回っている状況である。両線を上回ってくるリバウンドをみせてくるようだと、年末に向けたAI関連物色が再燃することになろう。
■ノーリツ、25/12上方修正 営業利益 40億円←30億円
ノーリツ<5943>は2025年12月期業績予想の修正を発表。営業利益を30億円から40億円に上方修正した。中国の市況低迷による海外事業の売上高の減少により売上高は予想を下回る見込みとなった。一方で、生産性の改善や販売費及び一般管理費の抑制等により営業利益は予想を上回る見込み。
■前場の注目材料
・日経平均株価は上昇(51028.42、+1163.74)
・ナスダック総合指数は上昇(23505.14、+51.05)
・米原油先物相場は上昇(59.67、+0.72)
・高市早苗内閣による防衛費増額などの経済政策
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請
・川崎重工<7012>中国専用ロボ、部品現地調達で低価格
・NTT<9432>ドコモビジネスとダッソー、IOWNで遠隔共同作業、3DCAD円滑利用
・富士通<6702>欧でAIインフラ構築、仏スケールウェイと協業でCPU提供
・北陸電力<9505>仙台にバイオマス専焼発電所、住友商事などと商業運転開始
・ホンダ<7267>11月の新車販売、「N-BOX」首位、2カ月ぶり返り咲き
・ゼロ<9028>ユー・エス・エスから中古車オークション構内運営業務を受託
・ジャパンエン<6016>三菱重工マリンマシナリから、水素エンジン向けに過給器納入
・キオクシアHD<285A>生成AIで材料探索、NAND開発を効率化三菱電機<6503>京都大学と、マイクロバブルで水流生成、サーバー冷却に応用
・NEC<6701>企業の業務自動化支援、エージェント技術を活用
・JFEHD<5411>JFEスチール、印攻勢、高炉還元から鋼材生産一貫
・マンダム<4917>マレーシアに開発拠点、東南ア市場照準
・三和HD<5929>社長・高山靖司氏、「ドア+α」で米攻勢
・参天製薬<4536>シンガポールと共同研究、緑内障治療法など
・アシックス<7936>レース登録運営2社買収
・花王<4452>塗布で汚れ剥離、安全性向上・環境負荷低減
・ヤマタネ<9305>KNT-CTHDと資本提携
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:30 10月全世帯家計調査・消費支出(予想:前年比+1.0%、9月:+1.8%)
<海外>
・特になし
<NH>