2日の米国市場ダイジェスト:NYダウは564ドル高、雇用統計や米中通商協議への期待が支援
*07:09JST 2日の米国市場ダイジェスト:NYダウは564ドル高、雇用統計や米中通商協議への期待が支援
■NY株式:NYダウは564ドル高、雇用統計や米中通商協議への期待が支援
米国株式市場は続伸。ダウ平均は564.47ドル高の41317.43ドル、ナスダックは266.99ポイント高の17977.73で取引を終了した。
雇用統計が予想を上回り、国内経済の悪化懸念が後退し寄り付き後、上昇。その後、中国が通商協議開始を検討しているとの報道で、対中貿易摩擦の緩和期待に一段と買いに拍車がかかり、続伸した。終日堅調に推移し、終盤にかけても買われ日中高値付近で終了。セクター別では運輸、半導体・同製造装置が上昇した一方、テクノロジー・ハード・機器が下落した。
石油会社のエクソンモービル(XOM)は第1四半期の調整後1株当たり利益が予想に一致、自社株買いを維持し、上昇。製薬会社のファイザー(PFE)やジョンソン・アンド・ジョンソン(JNJ)などはトランプ政権が季節性インフルエンザやコロナなど異なるウイルスの複数の株に対応する「ユニバーサル(万能型)ワクチン」の開発に投資する計画だとの報道で、上昇。
携帯端末のアップル(AAPL)は1-3月期決算で中国の売り上げが予想下回り、4-6月期に関税措置に伴うコスト増が9億ドルに達するとの予想が示され、アナリストの投資判断引き下げで、大幅安。ディスカウント小売のアマゾン・ドット・コム(AMZN)も世界の経済情勢や通商問題などを背景に利益見通しが予想を下回り、下落。オンライン決済会社のブロック(XYZ)は通期の見通しを引下げ、大幅安。ハンバーガーチェーンのマクドナルド(MCD)は第1四半期の国内既存店売り上げ減少率が2020年第2四半期以降で最大に落ち込んだ結果を警戒した売りが続いた。
トランプ大統領はソーシャルメディアの投稿で、経済が移行段階にあり、連邦準備制度理事会(FRB)に改めて利下げを要請した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:予想を上回る米4月雇用統計や米中通商協議への期待でドルは下げ渋る
2日のニューヨーク外為市場でドル・円は143円73銭まで下落後、145円06銭まで上昇し、144円95銭で引けた。米4月雇用統計で非農業部門雇用者数が前月から鈍化も予想を上回ったため長期金利上昇に伴うドル買いが強まった後、トランプ大統領の連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ要請する投稿を受けドル売りに転じた。中国が対米通商協議開始を検討しているとの報道で、期待感にドル買い、リスク選好の円売りが再び強まった。
ユーロ・ドルは1.1381ドルまで上昇後、1.1293ドルまで下落し、1.1295ドルで引けた。ユーロ・円は164円05銭から163円46銭まで下落。ポンド・ドルは1.3264ドルから1.3331ドルのレンジで上下に振れた。ドル・スイスは0.8228フランへ弱含んだのち、0.8280フランまで上昇した。安全資産としてのフラン買いが後退。
■NY原油:弱含み、一時57.74ドルまで反落
NYMEX原油6月限終値:58.29 ↓0.95
2日のNY原油先物6月限は弱含み。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は、前営業日比-0.95ドル(-1.60%)の58.29ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは57.74ドル-59.87ドル。アジア市場で59.87ドルまで買われたが、その後は利食い売りが強まり、米国市場の中盤にかけて57.74ドルまで下落。通常取引終了後の時間外取引では主に58ドル台半ば近辺で推移した。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 41.07ドル +0.90ドル(+2.24%)
モルガン・スタンレー(MS) 120.22ドル +3.46ドル(+2.96%)
ゴールドマン・サックス(GS)566.10ドル +12.27ドル(+2.21%)
インテル(INTC) 20.62ドル +0.64ドル(+3.20%)
アップル(AAPL) 205.35ドル -7.97ドル(-3.73%)
アルファベット(GOOG) 165.81ドル +3.02ドル(+1.85%)
メタ(META) 597.02ドル +24.81ドル(+4.33%)
キャタピラー(CAT) 323.68ドル +9.72ドル(+3.09%)
アルコア(AA) 25.53ドル +0.99ドル(+4.03%)
ウォルマート(WMT) 98.75ドル +1.34ドル(+1.37%)
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