日経平均は7日続伸、円安支援で高値警戒感こなし33000円回復
*15:27JST 日経平均は7日続伸、円安支援で高値警戒感こなし33000円回復
日経平均は7日続伸。4日の米株式市場はレーバーデーの祝日に伴い休場。欧州株式市場ではドイツDAXが-0.09%、英FTSE100が-0.15%、仏CAC40が-0.23%と全体的に冴えない展開。前日までに6日続伸していた日経平均は2.23円高と続伸スタート。取引開始直後には一時1カ月ぶりに33000円を回復したが、短期的な過熱感から失速すると、次第に利益確定売りが優勢となり、32784.32円(154.86円安)まで下落する場面があった。その後は手掛かり材料難のなかしばらく一進一退。前日大きく上昇した中国・香港株は下落していたが、後場に入ると、為替の円安進行を追い風に日経平均は終盤にかけて水準を切り上げる展開となり、大引けにかけて再び33000円を回復、この日の高値で取引を終えた。
大引けの日経平均は前日比97.58円高の33036.76円となった。東証プライム市場の売買高は13億4779万株、売買代金は3兆4891億円だった。セクターでは精密機器、不動産、鉱業が上昇率上位に並んだ一方、鉄鋼、金属製品、医薬品が下落率上位に並んだ。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の59%、対して値下がり銘柄は36%
だった。
個別では、日経平均に採用されたニトリHD<9843>が大幅高となり、レーザーテック<6920>、メルカリ<4385>も日経平均採用が好感される形で一時大きく上昇したがその後失速。信越化学<4063>はOKI<6703>と共同で窒化ガリウム(GaN)を使ったパワー半導体の素材を低コストでつくる技術を開発したと報じられ、塩化ビニール樹脂のアジア向け輸出価格が上昇したとの報道も相まって上昇。OKIは急伸しストップ高まで買われた。ほか、SMC<6273>、安川電機<6506>、ニデック<6594>、太陽誘電<6976>などの一部のハイテク、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、住友不動産<8830>の不動産が揃って高い。F&LC<3563>、東映<9605>は国内証券のレーティング格上げで大幅高となった。東証スタンダードでは配当計画を上方修正したトスネット<4754>が急騰した。
一方、アドバンテスト<6857>やルネサス<6723>、芝浦メカ<6590>、SUMCO<3436>など半導体株関連が下落。日経平均銘柄として採用に至らなかった失望感からソシオネクスト<6526>は大幅安。前日大きく上昇したSUBARU<7270>、デンソー<6902>などの自動車関連や、りそなHD<8308>、みずほFG<8411>の銀行の一角が軟調。公募増資の可能性が報じられたJFEHD<5411>が大幅に下落し、日本製鉄<5401>なども連れ安。
ほか、国内証券のレーティング格下げが嫌気されたイーレックス<9517>、NOK<7240>、太平洋セメ<5233>が下落した。
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