4日の米国市場ダイジェスト:NYダウは341ドル高、雇用統計を好感
*06:04JST 4日の米国市場ダイジェスト:NYダウは341ドル高、雇用統計を好感
■NY株式:NYダウは341ドル高、雇用統計を好感
米国株式市場は反発。ダウ平均は341.16ドル高の42,352.75ドル、ナスダックは219.38ポイント高の18,137.85で取引を終了した。
東海岸の港湾労組スト終了や9月雇用統計の強い結果を好感した買いに、寄り付き後、上昇。景気見通しの大幅改善で終日堅調に推移した。AI(人工知能)関連の需要増期待に半導体のエヌビディア(NVDA)などの上昇がナスダックの上昇をけん引。終盤にかけて相場は上げ幅を拡大し、ダウは過去最高値を更新し終了した。セクター別では、銀行や半導体・同製造装置、エネルギーが上昇した一方、自動車・自動車部品が下落。
電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は来週予定されているロボタクシー「サイバーキャブ」の公開イベントを控えた期待感に、上昇。航空機メーカーのボーイング(BA)は労組との交渉を来週から再開することが明らかになり、スト終了期待に上昇した。カジュアル衣料小売りのアバークロンビー&フィッチ(ANF)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。
格安航空会社のスピリット(SAVE)は同業ジェットブルー(JBLU)との合併計画が阻止されたため、連邦破産法第11条適用を申請する可能性があり、債券保有者とその条件を巡り協議していると報じられ、大幅安。電気自動車メーカーのリビアン・オートモーティブ(RIVN)はサプライチェーンの混乱で部品不足を理由に生産見通しを引下げ、下落。
シカゴ連銀のグールズビー総裁はTVインタビューで、雇用統計は素晴らしい内容だが単月の指標を過度に重視することには警鐘を鳴らし、さらに、インフレが目標である2%下振れるリスクに言及した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米9月雇用統計改善を受けて大幅利下げ観測後退、ドルは大幅続伸
4日のニューヨーク外為市場でドル・円は146円50銭から149円00銭まで上昇し、148円67銭で引けた。米9月雇用統計が予想以上に強く、11月連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利下げ観測が後退し長期金利上昇に伴うドル買いが加速した。
ユーロ・ドルは1.1032ドルから1.0951ドルまで下落し、1.0975ドルで引けた。ユーロ・円は、161円60銭から163円37銭まで上昇。日欧金利差縮小観測を受けた円買い、ユーロ売りがさらに後退。ポンド・ドルは1.3175ドルから1.3070ドルまで下落。英国の9月建設業PMIが予想外に上昇し22年4月来で最高となったほか、英中銀のチーフエコノミスト、ピル氏が急過ぎる、もしくは過度な利下げリスクを警告し、金融引き締めの段階的解除を支持する考えを示したため押し目買いに下げ止まった。ドル・スイスは0.8514フランから0.8608フランまで上昇した。
■NY原油:続伸、一時75.57ドルまで一段高
NYMEX原油11月限終値:74.38 ↑0.67
4日のNY原油先物11月限は続伸。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比+0.67ドル(+0.91%)の74.38ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは73.46ドル-75.57ドル。アジア市場で73.46ドルまで売られた後、米国市場で75.57ドルまで値上り。通常取引終了後の時間外取引では主に74ドル台で推移。イスラエルによるイラン攻撃が引き続き警戒されており、供給不安が高まっていることが原油価格を押し上げた。米雇用統計の改善も一部で材料視されたようだ。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 40.11ドル +0.86ドル(+2.19%)
モルガン・スタンレー(MS) 107.88ドル +3.31ドル(+3.16%)
ゴールドマン・サックス(GS)495.16ドル +9.06ドル(+1.86%)
インテル(INTC) 22.59ドル +0.33ドル(+1.48%)
アップル(AAPL) 226.80ドル +1.13ドル(+0.50%)
アルファベット(GOOG) 168.56ドル +1.35ドル(+0.80%)
メタ(META) 595.94ドル +13.17ドル(+2.25%)
キャタピラー(CAT) 397.09ドル +6.00ドル(+1.53%)
アルコア(AA) 39.12ドル +0.95ドル(+2.48%)
ウォルマート(WMT) 80.94ドル +0.51ドル(+0.63%)
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