ネクソン、日テレHD、あおぞらなど
<3659> ネクソン 2806 +500ストップ高。中国では海外オンラインゲームの32タイトルについて、今年のライセンスを承認したと発表しているもよう。このなかには同社が手掛ける「アラド戦記」も記載されているもようで、ポジティブに捉える動きが優勢となっているようだ。また、前日には新作MMORPG「HIT: The World」も発表しており、こちらも期待材料視される展開とみられる。
<6963> ローム 2690.5 +99大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は108億円で前年同期比56.8%減となり、市場予想線上で着地。一方、通期予想は従来の530億円から440億円に下方修正した。顧客の在庫調整の影響で、産機やコンピュータ向けの汎用品が低調推移とみているようだ。修正幅は大きいが下振れ自体は想定線であり、注力するSiC事業などは堅調推移となっていることで、あく抜け感が優勢になったようだ。
<7211> 三菱自 448 -24.6大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は559億円で前年同期比19.1%減となり、上半期の同23.1%増からは一転2ケタ減益に転じた。品質関連費用が111億円計上されており、大きな減益要因になった。また、主力のアセアン市場はフィリピンを除いて下振れともされている。通期予想は2000億円を据え置き、達成可能との見方は多いようだが、上振れ期待は後退の方向に。
<6526> ソシオネクスト 3713 +288大幅反発。大和証券では日経平均の銘柄入れ替え予想を行っており、ディスコやZOZOとともに、同社も新規採用候補と位置付けている。買い入れ株数は2469.8万株で、買い入れインパクトは1.79日分と試算。銘柄入れ替えは3月4日ごろに発表され、3月29日の終値ベースでインパクトが発生することになる。なお、昨年秋の日経平均入れ替えにおいても、新規採用候補と位置付けられてはいたようだ。
<8056> ビプロジー 4594 +336大幅反発。前日に第3四半期の決算を発表している。10-12月期営業利益は75億円で前年同期比25.3%増となり、第1四半期からの2割増益基調が継続する格好に。主力のシステムサービスの売上増などが牽引役。通期予想は従来の325億円から340億円、前期比14.6%増に上方修正。中計目標値水準にまで引き上げられている。同時に社長交代なども発表している。
<9404> 日テレHD 2151 +400ストップ高。6月の株主総会での定款変更で、同社が株主名簿への記載を拒否した外国人株主が配当を受け取れるようにすると発表した。これまで外国人株主の議決権比率が20%以上になる場合、一部を株主名簿に記載せず、配当も出していなかった。今後、外国人投資家による買いが進むきっかけになるとの見方が先行。また、これからは自社株買いも行いやすくなるとみられているようだ。他の民放各社も連想感から急騰した。
<8304> あおぞら 2150 -407急落。前日の寄り付き前に決算を前倒し発表、通期純損益は従来の240億円の黒字から280億円の赤字に下方修正し、前日はストップ安。米オフィス向け不動産ノンリコースローンへの追加引当などが背景。それに伴い、第3、第4四半期末の配当金を無配とし、年間配当金は前期比半減の76円に。高利回り銘柄としての位置づけが大きく後退し失望売り継続。来年度の配当もこれまでの154円からは大きく切り下がるとの見方に。
<4902> コニカミノルタ 443.7 +39.4大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は78億円で前四半期比8.7%減となったが、市場予想は10億円強上回ったとみられる。為替影響に加えて、生産コストダウンや物流費削減などコストの低下が下支えした形に。据え置きの通期計画180億円に対しては、上振れ基調が続いているもよう。セグメントでは、デジタルワークプレイスを引き上げ、インダストリーを引き下げているようだ。
<6632> JVCKW 673 -49大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は150億円で前年同期比23.2%減となり、上半期の同70.3%増からは一転して減益になった。ただ、前年同期に固定資産譲渡益が97億円発生したことが背景であり、事業利益ベースでは累計で同42.8%増と好調推移が継続。10-12月期も米国向け無線システムなどの好調が続いた。通期予想の上方修正がなかったことで、出尽くし感などが先行する形に。
<2060> フィード・ワン 1019 +120大幅続伸。後場に入って急伸し、20年8月以来の株価4ケタ回復。前引け後に24年3月期の業績修正を発表している。営業利益は従来予想の35億円から75億円、前期比5.3倍にまで上方修正。飼料事業・食品事業ともに収益環境が大幅に改善したことを上振れの背景としている。上振れ自体は想定線だが、修正幅の大きさが買いインパクトにつながる。また、年間配当金も従来計画・前期実績の25円から27円に引き上げ。
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