注目銘柄ダイジェスト(前場):カナデン、ツバキナカシマ、ログリーなど
*11:42JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):カナデン、ツバキナカシマ、ログリーなど
第一三共<4568>:3660円(-189円)
大幅続落。7月の年初来安値を更新している。主力のがん治療薬「エンハーツ」について、米製薬会社シージェンによる特許侵害訴訟で敗訴したと発表している。連邦地裁では同社に対し、損害賠償4180万ドルとロイヤルティーの支払いを命じる判決を出したもよう。同社では、米国連邦巡回区控訴裁判所への控訴を含め法的措置を検討するとしている。収益水準の低下を警戒視する動きが強まっているようだ。
IDOM<7599>:865円(+48円)
大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断「バイ」を継続し、目標株価を1500円から1800円に引き上げている。ビックモーター問題に関してはマスコミ報道なども大分沈静化してきている印象で、今後はようやく敵失的恩恵が受けられる状況になってくるとみているようだ。小売台粗利の引き上げによって、24年2月期営業利益は156億円から182億円にまで上方修正している。
ツバキナカシマ<6464>:710円(-51円)
大幅反落。第三者割当による新株予約権、並びにCBの発行を発表している。調達額は約150億円で、製品の増産、品質向上及び収益力の向上のための資金に充当するもよう。割当先は、今回事業提携を行うアドバンテッジアドバイザーズの傘下企業。新株予約権、CBともに当初行使価額は796円であり、同価額ですべて権利行使された場合、増加する株式数は発行済株式数の45.30%となる。潜在的な希薄化を懸念する動きが先行。
カナデン<8081>:1465円(+114円)
大幅続伸。前日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の14.5億円から18.4億円、前年同期比39.0%増に、通期では45億円から46億円、前期比16.0%増にそれぞれ引き上げ。FAシステムにおける部材不足の改善、産業機械や家電向け半導体・デバイスの順調推移、円安効果などが背景となっている。上半期は8月29日に続く上方修正となる形に。なお、年間配当金も従来計画46円から48円に引き上げ。
ヴィアHD<7918>:105円(+6円)
大幅続伸。前日に上半期業績予想の修正を発表している。営業損益は従来予想の0.2億円の赤字から一転、0.8億円の黒字に上方修正。前年同期は5.6億円の赤字であった。客数の伸び悩みで売上高は下振れも、店舗オペレーションや商品開発の見直しなど新たな収益構造改革構築への取組みによって、変動経費のコントロールの改善が進んだもよう。政府の光熱費負担軽減支援なども支援に。なお、通期予想は従来計画を据え置いている。
ログリー<6579>:708円(+95円)
大幅に3日続伸。自社の広告プラットフォーム「LOGLY lift」で、世界最大の独立系セルサイド広告企業である米Magnite社とRTB(リアルタイムでの広告枠競争入札)接続を開始したと発表している。Magnite社と取引契約を締結している国内外の運用型広告入札者はログリーの提携メディアへの買い付けが可能となり、数多くの媒体へ様々なフォーマットで配信できるようになるという。
ヘッドウォーター<4011>:6190円(+70円)
大幅に続伸。独シーメンスのBox PC「IPC520A」、米NVIDIAのエッジコンピューティング「NVIDIA Jetson Xavier NX」を使い、産業用メタバース活用支援ソリューションを開発したと発表している。工場や店舗など遠隔地の状況をAIカメラで撮影し、データをリアルタイムで仮想空間に反映する。NVIDIA国内1次代理店の菱洋エレクトロ<8068>の協力を得て「第2回メタバース総合展」でシーメンス、NVIDIAと共同でソリューションを紹介する。
イメージマジック<7793>:1360円(0円)
伸び悩み。株主優待制度を新設すると発表している。毎年12月末現在の株主を対象に自社が運営するECサイト「オリジナルプリント.jp」で利用可能な3000円分相当のクーポンを贈呈する。自社の商品やサービスに触れてもらい、オンデマンドプリントサービス事業への理解を深めてもらうとともに株式への投資の魅力を高め、中長期的な保有を促すことが目的。
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